Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

時間の分子生物学 読了

副題の時計と睡眠の遺伝子というタイトルと、オビの「あなたはなぜ眠るのか?」というのに興味をもって購入。

 

睡眠というのは、かならずするわけですが、それが何を意味しているのか?というのを知らないというのが実情です。

疲れをとる?夢を見るため?などわかってないことが多い。そんなことに対して、現状わかっている範囲での説明をしてくれてます。

ただ、感想を書いていて、面白かったんだけど、非常に書きづらい。おそらくこの本の中にほとんどのことを詰め込んでいるのではないか?というくらいのボリューム。そこから切り出すと飛び飛びになりそうです。。。

 

生物は、植物であれ、鳥であれ、なにかしらの時計を持っています。持っているから、決まった時期に発芽したり、渡り鳥であれば移動を開始したりする。その時計を生物時計というみたいですが。。。

ただ、生物時計というのは、次の4条件があるみたいです。

自律的に動くこと

  1. 外から調整ができること
  2. 時計の針が一周すうるのに約24時間かかること。概日周期を刻むもの
  3. 温度変化などの環境変化に対して周期が安定していること

この生物時計の仕組みについて、遺伝子的なアプローチから調査しています。

その調査に使っているのは、ショウジョウバエを使っています。ショウジョウバエを調べていくに原理的に人間とほぼ同じ。少しずつですが、形は違いますが。。。

調査した結果、生物時計の中枢がたった1万個程度の細胞からできていて、その中に、発振部、入力部、出力系の要素が発振部のループと絡み合って入っているというのが面白いですね。

各臓器には、生物時計がセットされていて、環境の変化で生物時計を修正する必要がある場合は、脳がまず修正⇒脳からの指令を受けて各臓器で修正という流れ。

こういうのを見ると、なんと複雑なことをしているんだろうと思います。

 

気になったところとして次の3つ。結論は寝ないとダメですねってことですが。。。きちんといい睡眠をとりたいです。

  1. 睡眠は脳の休養と考えられてますが、レム睡眠時は覚醒時よりも活発に脳が活動しています。これは、脳が起こったことを復習しているそうです。そうすることで、学習効果を高めていると。。。
  2. 午睡のススメ。15分~30分程度昼に眠ることで、午後の仕事効率をあげることができるようです。コーヒーを飲むなら、午睡の前に飲むと、コーヒーの覚醒効果がでるころにちょうど目が覚めるみたいです。
  3. 覚醒へ影響を与えるオレキシンを抑える薬は、理想的な睡眠薬になる。まだ出るかどうかはまだまだわからにですが。。。

 

時間の分子生物学 (講談社現代新書)

時間の分子生物学 (講談社現代新書)