Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

科学者という仕事 読了

科学者という言葉と、その仕事について書いてあり、興味があり購入。

 

読んでの感想は、研究者になろうと思うなら、読んでおいた方がいい本です。

 
自分は、大学での研究者の道をやめて、企業での研究者への道を選んでいます。そういう自分がみても、そうそう、と思ったり、なるほどと思ったりすることが多くあります。
研究というのは、その気になれば、場所を選ばない。そういう信念ですし、世の中の最先端をやるという意味では大学がいいのですが、世の中に役立つ研究をしたいと思うと、一度企業でモノを見るというのも大事なことじゃないかな?と思ってます。
まぁ、ここいらは賛否両論がありますがね。。。
 
本書の中で一番印象的なところとしては、閃きの考え方がためになる。極限までシンプル化して考えるというのはたいへんだけど、納得感がある。
自分の研究に関しても、大学時代の研究のときは、あるテーマで王道で進んでいると、どうしてもクリアできない課題がでてきたとき、難しいと判断して、一時的にテーマを変えたことがあります。結局は、クリアできない課題をクリアする方法を見つけることができたわけですが。。。
そのとき、とことん考えてたのは、何が原因なんだろう?というところでした。いろいろと考えてみて、試してみてもどの手もうまくいかない。
そういう苦しみを散々味わいながらも、何かブレイクスルーがあるんじゃないかとしがみついているときは、ダメでしたねぇ。
一度、少し離れて別のテーマをしているときに、ふっと新しいアイデアが浮かんできたんです。まさかな、と思って、試してみたらものの見事に課題をクリア。しかも、閃いたのが、料理(カレー)をしている最中とかね。。。
ああ、これが閃きなんだなと、妙に自分で納得したものです。
(そのあと、テーマを戻して、研究を続けましたが。。。一時的なテーマは別の人のテーマになりました)
 
漫画とかででてくる、”ピキーン!閃いた!”とかは、あれはなかなかできんぞっと思ってます。
 
やはり、アインシュタインのいう言葉は面白いし、キューリ夫人は怪物といってもいいくらいの執念を持っている凄みを感じます。
こういう本読んどけば、小保方さんみたいなことはなかったんじやないかなぁと思えてなりません。

 

自分が独創的な人間か?といわれると、難しいところです。今の状況を考えると、最適な解を導き出すのに、品質、コスト、難易度等を考えてます。自分の学術的な興味とかは一切抜いてますし。。。

それはそれ、これはこれという感じです。

ただ、これをああすれば、とかここがこうなれば…というのは常に考えているつもりです。それがあるからこそ、視野を広げられる気がしてるので。

それと、まずは興味があるなら、やってみる。やってみてから考えようというのも最近の自分の行動パターンとなってる気がします。

やってみてわかることがある。そう思って。。。

ただ、失敗の繰り返しや、過去の経験からの反省も踏まえてから行動に移してますが。。。

 

科学者という仕事―独創性はどのように生まれるか (中公新書 (1843))