Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

孫子・戦略・クラウゼヴィッツ 読了

孫子は、以前読んだことがあるのですが、クラウゼヴィッツは名前こそ聞けども、どういう人なのか?どういうことをいっているのか?これを知りたくて、購入しました。

 

読んでみての考え方の違いとして、次のようなものと思いました。

  • 孫子:とにかく一発勝負で、その一発勝負に勝つためにどうやっていくのか?を徹底的に考えている。(例:トーナメント)
  • クラウゼヴィッツ:一発勝負ではなく、何度も事を構える相手を想定している。(例:ペナントレース、将棋の対戦)

この違いが考え方の違いに差が生まれているのかな?というふうに感じました。使い方の違いで、どうなるか?を考えていけということなのかなと思います。

一発勝負であれば、奇襲というのも手となりますが、何度も戦う相手と戦う場合は、奇襲というのも普通の手となるため、何度も通じなくなる。だからこそ、総合力や捨てる戦い、さらにはやっている人の「勘」というのが大事になってくる。

想定する場をどう設定するかで、いろいろと差が生まれそうです。

 

「勘」はどうやったら身につくか。それは、徹底的にそのことを考えて、手を動かしてやったとき。現場で身に着けた経験値そのもの。市場の情報やBMCではでてこない、潜在的なニーズを見つけるのは、結局はどれだけその現場で汚れるか?による。

ただ、ひとつのことに特化しすぎてもいけない。「バランスの良さ」や「バランス感覚」といった要素がないと、自分の抱える問題を一面的にみてしまい、本質を見失う。そして、失敗へとつながる。そうならないようにするためにも、バランス感覚を磨いていく必要がある。バランス感覚を鍛えるのは、専門外の様々な知識(教養)も必要。

 

このことを踏まえると、情報だけ独り歩きしている状況は、よくないんだと思います。情報を腹において、それに振り回されないようにしないと。そして、物事を多面的に捉え、本質を見抜くことが大切なんだなと。

 

戦略と言うのは、そのときどきの環境によってかわる。その戦略を見誤ると敗北につながる。ただ、自分を知るということがどれだけ難しいか。やはり、己を知るということができる人というのは、稀有な存在であると思います。

どうやったら、己を知ることができるんだろうなぁ。。。

 状況を捉えて、環境にあった情報を入手し、それを処理するのが大切なんでしょう。

 

また、機会を見て、じっくり読み直してみたい気がします。

それよりも、五輪の書や、クラウゼヴィッツの戦略論とか、孫子とかをじっくり読んでみるタイミングをつくったほうがいいのかもしれない。そのあと、もう一度本書を読み直すと、いろいろと深くわかるような気がします。