色彩がわかれば絵画がわかる/布施 英利
色彩がどのようなものなのか?それのあらわすものは?ここらがわかる本。
ほとんど序盤は、色の話に終始し、最期あたりで絵画に触れていく形になっています。
特に、最後のほうのところが面白い。
生き物の体で、もっとも印象深い、鮮やかな色は血の赤です。赤は生命の色でもある。たとえば、「赤を見る」ということを考えてみると、出発は赤一色の世界ですが、そこに捕色の緑が現れ、赤が灰色に見えてくるため、灰色も現れます。色彩は、一色からはじまりますが、その先には多彩な世界が展開してくるのです。まずは、赤一色を見ることからはじめましょう。そして、色の世界に再び入って、また赤に戻りましょう。色は赤に始まり、赤に終わるのです
こういうのを見ると、色ということをいろいろと知っておくと、ものの見方というのが変わりそうでいいかな?と思います。
もともと色については、ほんと気にしていないんですが、以前に色彩検定をとるために、勉強したことがあります。そのときに、奥深い世界だなぁと思いつつ、普段に使うといいんだろうなぁと。
そこで、仕事で発表スライドを作る際に、色の組み合わせを考えてみるようになりました。
黄色と黒の組み合わせとか、赤色とか、言いたいところで目立つ色を使う。当たり前のことですが、こういうのがなかなかできていなかったんです。普通に、緑色や青色でいいたいところ、大事なところの文字を書いたりしてましたからね。
何も見やすいこととか考えてなかったのを思い出します。。。
そういう自分の恥ずかしいのを思い出しながら読んでると、もう少し早くめぐり合ってればなぁと思えてなりません。