難しい。
というのが読んでの感想。
ただ、理解しようとして読み取れたのが2つ。
- 欧米企業と日本企業の労働者の違い
- デフレがデフレをよび、インフレがインフレを呼ぶ
この2つが読んでいて、自分自身では興味深く読み進んだところです。
2つを読んで、資格をとったりするのは、今を変えようとするのではなく、いろいろと先を見据えて、将来のことを考えていくことが大切なことなのかなぁ。
1.欧米企業と日本企業の労働者の違い
労働者が汎用技術を有するか、企業特有技術を有するかの違い。これが企業側が成果主義をとるか、終身雇用制度(年功序列)をとるかとの関係性をゲーム理論をもとに紐解いている。
相性のいい組み合わせ:
逆に、この組み合わせ以外は相性がよくない。
人の流動性というものの差がでているものと思われます。海外は昇格するために、会社を移るというのがあるとよく聞きます。だから、他所でアピールできるような仕事を好んで行う。社内を見るよりも、社外を見ながら、自分の実力を評価されるところに行き、働くという意識が強い感があります。
一方、日本では社内で成果を出せば、昇進できるし、ある程度年齢がくればある程度まで上がれるというのが、ある程度は残ってます。そうなると、上司の覚えがいいほうがどんどんあがっていくので、社内的に目をむけておいたほうがいい。という判断になる。現に、そういう人を見ますしね。
この2つを見ると、成果主義であれば、繁忙期に人を集めて、プロジェクト終了後に解散とかできるなと思います。成果さえだせば、報われるわけですから。
一方、終身雇用制度は難しいなぁと。ただ、優秀な人材を安く囲い込める点ではいいのかもしれません。
ここを考えると、面白いですね。どちらもいい点があるから、選びにくい。ただ、企業側がルールを変えたら、労働者側も身に着ける技術を変えていかないといけない。
それと、自己啓発は大事だけど、必要な技術は何か?というのを見据えて取っていかないと意味がないんだなぁと。
2.デフレがデフレをよび、インフレがインフレを呼ぶ
同じ性格、同じ技術、同じ環境でいても、世間の雰囲気がデフレ予想なのか、インフレ予想なのかで、インフレになるか、デフレになるかが決まるというのが。。。
デフレ予想であれば、デフレが進み、失業等が発生するのに対し、インフレ予想であれば、インフレが進み、雇用増につながっていく。ただ、その予想の中で各個人が最適行動をした結果で。。。
たった、世間の雰囲気予想一つで、でてくる成果がかわってしまうというのが衝撃的でした。
だから、政府はインフレにしようとインフレターゲットを設定して、インフレ予想に変えようとしているというのに気づきました。
景気をよくしようというのはわかるけど、世間の雰囲気を変更するのはどういうことがいいんでしょうねぇ。
歴史から学ぶとわかるのかもしれませんが、今は難しいだろうなぁと。
中国の経済状況がどうか?のグレーゾーンが残ってますからねぇ。。。