戦国時代の計略大全/鈴木眞哉 ~通説とは違うことがあるから、面白いのかも~
戦国時代の話なのに、ここに書いてある計略は少し形を変えれば、現代でも使えるのではないか?とすら思えるくらい内容が充実しています。
面白いのが、城に関すること。
死角のない城として姫路城が紹介されていたり、隠し門をもつ城として、愛媛の松山城が紹介されていたり。
ただ、両方とも戦国時代が終わってから、築城された城なので、一度も実践に使われたことがないんですよね。熊本城は、西南戦争時に作られて、なかなか西郷の率いた軍が攻略できなかったという話を聞くと、戦国時代の知恵というのは300年たっても活用できるのか!と驚かされましたが。
城攻めにおいても、力攻めというのは兵力を大きく削ぐ可能性があるのに対して、兵糧攻めや水攻めというのは、攻め手側の兵が傷つかない分、いいものなのかも。やられるほうはたまったものじゃありませんが。。。実際には、何かしらの手を打つことで、問題が起こらないようにしていたようです。城主が自分の命と引き換えに、兵士の命を助けたり、軍門に降ったりして。例外はあるようですが、徹底抗戦というのは珍しいものだったようです。
もともと篭城なんて、味方が応援にきてもらえないと、守ってる側の士気は下がりますし、守る意味がないですからねぇ。
あと、水攻めの際には、水が増えてくることで、隠れていた蛇やねずみとかがあふれでてきて、それ自体も狙った作戦のようです。
火縄銃に関しても、かかれてますし、歴史好きな方は一度読んでみてもいいのかもと思います。一般的に言われている歴史というのが、いろいろと間違っているのでは?と思えてきていいかなぁと。