インターネット・ゲーム依存症/岡田尊司 ~ほどほどで楽しむのが大切ということなのかなぁ~
少し前に参加した講演会で紹介されていたので、興味をもって購入。まぁ、まゆつばものとおもって読んでましたが、過去の自分を思うと、ぞっとすることも多々。
デジタル・ヘロインとは何か?
ヘロインというと、麻薬。
そのデジタル版とは何か?
スマホやネット、さらにはインターネットゲーム(以下ネトゲ)のようです。これがどういう問題を引き起こすのか?
麻薬を勝手に使うのは法令違反ですし、一般的に健全なのはスマホやネット、ネトゲとかのほうです(麻薬でも種類によっては、医療上必要であれば、薬と使われるケースもあるので、こういう書き方にしてます)。
でも、脳の中では麻薬と同じことが起こっているというのをこの本はいっている。
それは、人間の頭の中で、ネトゲやスマホをしているときに、薬をつかったときと同じ状態が引き起こされているから。
この鍵となるのが、人間の欲望・欲求。
- スマホやネットのSNSやブログの認められたい衝動。つまり、「いいね!」を押してもらいたい、押してもらうとうれしい。他人に認められたいという「承認欲求」。
- ネトゲの普段の生活では味わうことのできない「達成感」。普通のゲーム(PS4とか)だと、終わりがあり、いくらかかっても100時間でその世界と離れられる。それに対して、ネトゲは延々と続く。1000時間とか2000時間はざらにやり続けてしまう。
この欲望・欲求を満たし続けるから、徐々に強い欲求を満たすように体が求めていく。そして、エンドレス化。。。よく、ニュースとかで、最初軽犯罪だったのが、徐々にエスカレートして凄惨な事件になったとか話がでますが、そのパターンです。
たばこ、アルコール等でひきおこされる中毒症状に近いものも起こるようです。
この症状が続くとゆくはては、仕事ができなくなり会社をやめたり、引きこもったり、最悪死ぬ場合も。。。
スマホゲームで一時期話題になったガチャとかね。無尽蔵にお金をつっこんでしまうのも関係あるのかなぁ。。。あれはサンクコストの話なのかもしんないけど。。。
身も心も破壊し、一文無しになりかねないと考えると、こわいなぁと。。。
自分を振り返ってみると
読んでて、ふと思ったのは、自分も一時期完全に中毒というか依存症がでてたなということ。その状況を思うと、よくやめたし、復帰できたなぁと。
自分は、ネトゲを一時期やってましたが、ちょうどいろいろとうまくいかなくて、ダークゾーンに落ちかけていたときだったので、憂さ晴らしでどんどんはまっていきましたね。
このパターンが結構典型的なものの1つみたいです。
やめなきゃと思いつつ、やり続けるという完全な中毒症状をもってたし。。。
一時期は、仕事終わって22時くらいに帰ってきて、23時からゲームはじめて、1時くらいまでやって寝る。次の日は7時くらいにおきて出社。そして、仕事中にたまにゲームのことを思い出しつつ仕事。
書いてて思ったけど、本に書いてある完全な中毒症状のパターン。
団体の対戦系をやってましたが、自分の考えた戦術がうまく機能するか?とか、連携をうまくやっていくか?など。ある意味部活みたいでしたね。
そういうのが数年続いてましたね。おそらく4年くらいは続いてた。
目標であるトーナメント形式ので成果を出したり、ランキングにのったりしたので、達成感はあったのに、そこでやめずにだらだらと。。。
やめれたきっかけは引越し。引越して、環境が変わり、通勤に時間もかかる上に、本も読み出したので、そちらが面白くなっていったってのもあります。
さらに、仕事でとりあえずの成果も出すこともできたので、そちらでの大きな達成感も持ってましたし。
とどめに、やってたゲームが疎遠になっている間に、次の作品がでて、移行できなかったというのも大きい。
これらのおかげで、晴れてゲームから復帰。たまに、PS4やPSVitaをしてますが、あんまり長く続けることができなくて、昔みたいにはまるというのがない気がします。
振り返ると、社会人生活がうまくいってるときに、ゲームを抜けれたのでよかったのかもしれないのかなと。
それがなかったら、確実にいまでも続けている気がする。となると、このブログも書いていないということですね。。。どっちがよかったのかなぁ。
何はともあれ、何事もほどほどに楽しむようにしないといけないということですね。
インターネット・ゲーム依存症 ネトゲからスマホまで (文春新書)
- 作者: 岡田尊司
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/12/19
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