武器としての決断思考/瀧本哲司 ~知識・判断・行動の3つはセットでできることが大事~
非常に読みやすい。読んでたら、一気に話が進んでいく。通勤時間で読み終わったのでおおよそ1.5時間くらいだったかと。
読んでの結論:
ざっくり書くとこういう感じになります。
- 物事を決断するのは自分。決断するのは、腹をくくって行動するため。
- 仕事で活躍するには、知識をつけるだけではなく、それを血肉としていく必要がある。
- 知識・判断・行動・修正をセットとしてこなすことができる。
- エキスパートではなく、プロフェッショナルを目指せ。
知識は入れるだけでは役に立たない。それを活かしていくには、判断・行動を繰り返して徐々に自分のものにしていく必要があります。
結局、行動ができるかどうか?というのが肝となります。ただ、その前段での判断に必要なものとして、知識がいる。だから、この3つはセットになります。
ただ、この3つの前提条件である知識が古かったり、状況にそぐわなかったらどうするか?それを修正する必要がある。その修正する決断ができれば、物事に柔軟に対応ができる。一つ筋を通すというのはわかりやすいが、時代に取り残される、ついていけないくなるリスクもあり、諸刃の剣であるということ。
エキスパートとプロフェッショナルの違い
ぱっと見は同じに思いますが、本書では次のように定義してます。
エキスパート:
ある分野についての専門的な知識・経験が豊富で、それを売ることで生きている人
プロフェッショナル:
①専門的な知識・経験に加えて、横断的な知識・経験を持っている
②それらをもとに、相手のニーズに合ったものを提供できる
結局は、専門バカになると、ゆでがえる状態になってしまう。だから、広く視野をもって、周りの状況を早く見抜き、真因を特定し、根治につなげていく。そういう力が必要。
自分の専門性に固執すると、真因を特定できればいいですが、特定できない場合、小手先の解決になってしまう。
だからこそ、様々な経験をつみ、知識をもって、広く物事を見る視野をもたないといけない。
決断思考を磨くにはディベート
ディベート:ある特定の議題に対して、別々の立場から議論すること。議題についての立場はくじで決める。
ディベートをするには、議題についての立場のメリット・デメリットを明確にする必要がある。
メリットの3条件
- 内因性(なんらかの問題があること)
- 重要性(その問題が深刻であること)
- 解決性(問題がその行動によって解決すること)
デメリットの3条件
- 発生過程(論題の行動をとったときに、新たな問題が発生する過程)
- 深刻性(その問題が深刻であること)
- 固有性(現状ではそのような問題が生じていないこと)
そして、その後の考え方は次の通り。
- メリット・デメリットの観点から物事を見て、整理することで、自分の立場を明確にします。
- 相手の立場に立って、相手の立場の整理をすることで、相手への攻めどころを明確にする。
- その攻めどころおよび自分の弱点に対する論議を深める。
- 以下、エンドレス。
という風にしていくことで、どちらがいいのか?というのが冷静に判断できるようになる。
こういう姿勢を作ることが、大切。
所感
考えてみるに、非常にシンプルな内容だと思います。切り口もわかりやすいですし。
そして、読みやすい。
日頃仕事で考えていたことが書いてあることもあり、納得してます。ただ、漠然と考えており、行動できていないこともあるので、まずは行動してみることが大切なんですね。。。
それが一番難しいんですけどねぇ。時間も足らないし。。。