水曜どうでしょうのミスターこと鈴井貴之さんの小説を見つけたので購入。
どういう感じの内容なのか、気になってというのもあります。
読んで思ったのは、いい内容だなぁってのが素直な感想。
失恋して帰ってきた娘とお人よしで仕事を押し付けられる父親。この2人の距離が離れたままなのに、最後に一気に縮まり、娘が前向きになっていく。
単純に書けば、この内容なのに、そこに行き着くまでの話がいい。
ちょっと、ご都合主義のところもあるけど、それはそれでいいかなと。
ただ、読んでて思うのは何かなくしたものを見つけたくなるような感じのする物語でした。ちょっと他の作品を見つけたら買って読んでみてもいいかも。
この話の最初のほうでタイトルの説明にもなる内容のことを書いてます。
何枚か集めた銀のエンゼルも、いつの間にかどこかへいってしまった。学習机の引き出しの中にしまい込んでいたはずなのに、なくしてしまっている。だから由希はいまだに5枚集めたことはないし、当然、夢箱を手に入れたこともなかった。
何とはなしに、まだ20年しか生きていないが、自分の人生に似ているのかなと思う。夢を手に入れようとしても、なかなかそれをうmく摑むことができない。あと少しというところでまたスタートに押し戻されたりして、いつも5人の天使には出会えないでいる。
うまい表現だよなぁって思います。もう少しでかなうものがなかなかかなわない。だから、買い続けてしまう。でも、いつか忘れてしまってなくしてしまう。
なんつうか、人生そのものにも通じるものがあるなぁって思いつつ、読んでました。
それと、もう一ついい言葉。
スピードが出るバイクとかだと視界が狭くなるけど、これだとゆっくりしているから周りの様子がよく見えるんだよ
仕事とかでばたばたしてても、ふとペースダウンしてみてみれば、周りがどういう状況か?というのが見えるのかもしれない。
こういうのが大切なのかもしれないなぁ。。。