ガンダムUC 8 宇宙と惑星と/福井晴敏 ~今回ははでな闘いが少ない。嵐の前の静けさかな~
ガンダムUCが指し示すポイントのようやく最終地点がわかる回。
最初のほうで、ガンダムUCに潜り込まされたICチップのスクリーニングされたことで、いったいどうやって袖付きは場所を知るのかという疑問があったのですが、なるほどというのが印象。
うまく話しに変化をつけているなぁ。
フルフロンタルの考えが、「サイド共栄圏」。そのためには、なんでも使うというのが見えてきます。ただ、シャアの再来というだけで、シャアとは違う気がします。なんというか、人に対して興味というか、期待というのが見えない気がします。
それにしても、「サイド共栄圏」。宇宙側が経済力をつけることで、地球を困らせるという、今までの主従を逆転させる方法。そして、その中心にいるのが、「サイド3(ジオン)」。
なんというか、一瞬だけど、戦前の日本が引いた「大東亜共栄圏」を引き出してきた感じがした。これはなぁ。。。
イメージとしてジオンはドイツ的な感じがしてたんだけど。。。ちょっと違うような気もします。
さて、ガンダムUCも残り2巻。最後の目的地で待ち受けるものは何か?何がわかるのか?。そして、何が起こるのか?
バナージたち、フルフロンタル、リディたちの3つの思惑がどう交差していくのかが気になります。そして、一時的に行動の見えなくなったマーサがどう動くのか?
早めに残りを購入して読むことにしようかな。

機動戦士ガンダムUC(8) 宇宙と惑星と (角川スニーカー文庫)
- 作者: 福井 晴敏
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/01/29
- メディア: 文庫
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移動したところの考察
ガンダムUCが指し示したポイント。
連邦政府の設立からいままでの流れと、L1ジャンクションの位置づけが肝ですかね。
あと、始まりの地がゴールとか、なんというか青い鳥のようです。
その中で、L1ジャンクションまでで指し示すこと
過去を経て、現在に至った人が立つスタート地点。宇宙と惑星と、そして人。三位一体が示す無限ーーー”未来”。
最後の答えは、一足飛ばしでいってもわからないようになっているようです。
ゴールなんてどこだっていい。そこにたどり着くまでに、なにを見て、なにを感じたか・・・・。それが重要なんだ。答えだけ知ってゴールに行ったって、「箱」は開かない。同じ道を歩いて、苦労を分け合った人でなければ・・・・
こう思うと、人間の可能性は無限にあるということ。そして、成長できると。。。
フルフロンタルからはまったく逆の思想になり、相容れない気がします。
両方とも敵のサイコミュ使用に反応して、「NT-D」モードに移行するように設定されている。それを感知するのが角のようなブレードアンテナ。
「NT-D」モードに移行したときに、ブレードが開くというのは趣向でしょうね。タイプがかわったというのをわからせるために。
違いは、サイコミュの反応が、パイロットにも向けられているかどうか。ユニコーンはパイロットにも向けられているのに対して、バンシィは敵にのみ向けられている。
仕組みとしては同じだけど、その差が大きな違いになっている気がします。ユニコーンがガランシェールを引き上げたりすることができた理由なのかもしれません。