お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ/糸井重里・邱永漢 ~お金の話は難しいですねぇ。。。~
お金について、まじめに考えているようでいて、どこかしら逃げてました。どこか自分の扱える金額はまだまだ小さいし。。。というのをたてにして。
どこか他人事というのが抜けませんでした。
ただ、読んでて思ったのは、「他人事じゃなくて、自分のことなんだよな」ということ。とはいえ、なかなか難しいですが。
この本は、対談なので非常に読みやすいです。そして、考えさせられます。自分の中で咀嚼していき身に着けていきたいとすら思えてます。
あとは、ランダムに思いついたことを。
一番印象的だったのが次の言葉。
「完膚なきまでやっつける」とかいうことって、実は、いいことは何もない
どんなに腹が立っても、相手の逃げ道を用意しておかないと。。。
いらっときても、相手を追い込まずにしておく。それなりのところでやめておく。相手の言い訳をする場を用意しておく。
こういうのが大切なのかもしれない。自分の中で正義だと思っても、別の視点から見たら正義ではないかもしれない。絶対的な正義というのがないと思えば、相手のことを考えれば、逃げ道を用意しておくことができるのかもしれない。
まぁ、完膚なきまでというのをやる労力を考えると、そこそこのところで手を打って、相手に理解させればそれでいいのかもしれない。。。
あとは、アウトローな道を突き進むのが一番の近道というのもいいですねぇ。王道でいくよりも裏道を行く。そちらのほうが人が少ないので、すいすい行ける。このことが大切なことなのかもしれません。

お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ (PHP文庫)
- 作者: 糸井重里,邱永漢
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2011/04/09
- メディア: 文庫
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以下気になった言葉
お金の流れというのは黄河の流域みたいなものだから、しょっちゅう川の流れが変わるんですよね。川の流れがぜんぶ変わってしまって砂漠のようになっている場 所でお金儲けをしようとしても、もう水も流れていない所で、魚釣りしているようなもんですから、魚がいないに決まっているんです。
お金の流れ自体は、動いていく。昔よかったから、というのではなく、今どうなのか?というのをしっかり見据えて動かないと。
常に状況を見て、それに自分たちが合わせて対応していくということが大切。
能力のある人は、そういうことでは集まってこないですよね。やっぱり、能力のある人にとって何が楽しかといえば、理解しあえる仲間がいて、その人たちと同じ 欲望を持てて、しかもその欲望が、麻雀をしているかのように気持ちがよくて、というのがいちばんの動機になるわけですから。
意気投合している人と仕事していると楽しいですけどね。ただ、利害関係で敵対するといろいろと気分的にも面倒になるんですよね。。。
私は各界でそれぞれに成功してきた人を見てきましたが、育った環境も違うし、現にたずさわっている仕事の内容も違いますが、どの人にも共通していることは
「思ったことはすぐにやる」
ということです。
これがなかなかできない。一瞬、先のことを考えて、おそろしくて二の足を踏んでしまう。勇気をもって足を踏み出すというのができないです。
本当に、一歩踏み出す勇気がほしい。
何かについて人よりも五倍気がついてしまった人は、たぶんやるべきことも、背負う荷物も、人の五倍になるんじゃないかと思うんです。
少しでも気づけるというのはすごいことだと思いますが、それが自分の背負う荷物も増えるときついなぁ。。。ただ、その覚悟がないといけないんでしょうねぇ。