Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

「地形」で読み解く日本の合戦/谷口研語 ~ボリュームありすぎ。。。もう少し深堀してもよかったんじゃ。。。~

歴史で地形についてはあまり考えることがないです。

ただ、合戦において重要な要素となるものは複数存在します。

合戦は権力と富をめぐって、政治的に対立する勢力がぶつかるものだ。生死を賭した究極の争いであるから、人間自身がもつ知力・体力を総動員して戦わなければならない。それを前提に、敵味方の兵力の差、装備の差から、低k賞の人間的能力までも計算しつくして作戦がたてられる。そのさいには、参加する人馬のみでなく、舞台と舞台装置つまり自然についても熟考される。合戦にあたって、もっとも大きく影響する自然は、地形・地勢であろう。「地の利」という言葉がある。どれだけ有利な地を占めるかによって、合戦の帰趨は大きく左右された。

その地形について、注目しているのが本書。

 

着目点として、原、川、橋、島、山、峠、畷、狭間、城、その他と10種類から。各種類に対して、5個以上。合計77個の合戦について書かれています。時代も、源平の合戦から戦国と多岐にわたってます。

そのため、1つ1つについての言及が薄くなっている感があります。

 

ただ、多くの事例が書いてあり、さらっと触れているので読みやすいです。

歴史と地形の関係をおぼろげに理解するにはいい本かなとは思います。授業で習っても合戦の名前と地名だけで書かれているだけで、どういうところだったのか?とかはわからずのままですから。

 

個人的には、どうしてその地形で戦ったのか、合戦の経緯は?その地形の影響度は?というのが見えず、簡単な戦闘の経緯説明に終始している感があります。

むしろ、この本を読むよりも、こちらの本を読んだほうが個人的に好みです。図式かされてるところが多いのでわかりやすいし。

matypoyo.hatenablog.com

 

あまり興味をもっていなかった室町幕府の創立あたりを読んでみるのもいいのかなぁと最近思ってます。

太平記とか長そうだけど、面白そうだし。。。

 

「地形」で読み解く日本の合戦 (PHP文庫)

「地形」で読み解く日本の合戦 (PHP文庫)