頭がよくなる「図解思考」の技術/永田豊志 ~図解というよりもロジカルシンキングの練習な気がしたのも事実~
メモを取ったり、考えをまとめるときに、文章だけで書くと、何がなんだか。。。という状況によくなります。
そして、議事録やら思い出そうとしたときに、うーん何を書いてたんだっけ?の状態によくなりなってました。
そこで、いろいろと試行錯誤を繰り返して、最近は、メモをとるときには、単語を書いて矢印でつなげたり、枠を作ったりしてみたりといろいろと工夫していました。どちらかというと、パワーポイントを作るときのような感覚ですかね。即興でスライドを作るというのを意識している感じがします。
本書でも、図を利用することでわかりやすく書く方法を書いてます。むしろ、図を利用したロジカルシンキングを説明しているのでは?と思えてきます。
普通にMECEとかでてきますし。
読んでていて思ったのは、メモしながら図解メモを作れという感じで書かれていますが、いきなりは難しいのでは?それよりも、普通に作ったメモをもとに図解メモを作り、頭を一度整理したのちに報告書や企画書を作成したほうがいいのでは?と。
あやふやで文章で苦労するよりは、図解メモで一度作っておいた方が自分自身での理解も進むわけですから。
そして、自分が使う図解メモのパターンを増やしていって、打ち合わせをしながらでもできるようになる。そういうステップなんでしょうかねぇ。
最後のところで、こういうことをすすめています。
情報の洪水に飲み込まれて失敗しないようにするための1つのポイントが全体図を描いておくことです、全体図とは、前述した「ビッグピクチャー」のことであり、企業であれば「ビジョン」と置き換えてもよい、自分の日々の行動や中長期的な判断を下す場合の指針となる「絵」のことを指します。
これは自分が何者で、どこへ行きたいのか。最終的にどのようになていたいのかを常にイメージしておくことです。付け焼刃の判断ではなく、自分の行動ポリシーがしっかりしていれば、判断に迷うことは少なくなり、ストレスも激減するでしょう。そのためにも、常に「絵を描く」ことです。
自分がどうありたいか、どのようにしたいかのビッグピクチャーを描いておき、常にそれを意識して、それに近づく努力をして日々を過ごす。この活動をし続けると、途方もないことでも実現できるのかもしれません。
ただ、状況に応じてビッグピクチャーを描きなおすのも大切。無謀な目標になったら、現実的な目標にすり替えることも手ですから。
どういう自分になりたいか?仕事をどうしたいか?というのを常に考えておく。そして、それを具体的に描く。
それができれば、それを実現するための道筋を描ける。何をすればいいのか?何をしていくのか?というのも見えるわけですから。
高い目標にむかって漫然とやっているのと、道筋が見えているのとでは到達する位置が違ってくるでしょうから。。。
ちょっといろいろと考えさせられる本でした。