Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

ビジネスをつくる仕事/小林 敬幸 ~新しいビジネスつくるって壮大なことのように感じてしまう。~

現在、勝ち組といわれている優良企業が、いかに新しいビジネスを作っているか?ということを書いてある本。

優良企業は、一つのビジネスで安定的な競争優位を維持しているのではなく、10年位階の一時的な競争優位をくさりのようにつないで、結果として

高い業績を継続している。つまり、現代の企業は、新しいビジネスをつくり続けなければ生き残れない。

ただ、優良企業は同じ製品を売り続けているように見えても、新しい需要を喚起する必要がある。

その需要を喚起するのに、新しいビジネスをつくる必要がある。

ビジネスをつくる、どこか壮大なテーマのように感じます。ただ、この本の中で、ビジネスを作るというのは次のように定義しています。

ビジネスを作るというのは、メーカーの商品開発部署で、しかも何年かに一度社運をかけて行われているだけではない。様々な仕事の現場で、日々、個々の担当者が創意工夫して大なり小なり新しいビジネスを試みているものだ。

つまり、日々の創意工夫の積み重ねが原価低減や新製品になって、新しい価値を顧客に届けることができる。

 

この日々の創意工夫をして、新しいビジネスをつくるときに大事なのが、「チャレンジをするということ」。

大切なのは、どこでも、よく現実を見て、たくさんやってみることである。新しいビジネスをつくるには、まず、様々な角度から、業界の既成概念にとらわれず、先入観を持たずに現実、現場をよく見ることである。そして、どこにいようとも、いろいろなアイデアを出し、たくさん検討し、実行する。チャレンジしなければ何も始まらないし、何も得られない。それもやりつつよく見て、見つつよくやる。見て学ぶことばかりに関心が向いていても、実行ばかりに気が流行っても、いいビジネスはつくれない。見ることと、やることを同時にやらなければ、価値ある経験にならないし、よりよいビジネスにならない。「よく見て、どこでもやる」ことが大切なのである。

 

変化を恐れていては、ダメなんだなと。

前例がないから、とか、知見がないから、とか、まだニーズがないから、など、やらない理由はいくらでもつけれる。

そこをぐっと飲み込んだうえで、一歩踏み出す勇気というのが非常に重要。そのうえで、思い込みフィルターを排し、事実を見て、情報を的確にとらえ、すぐさまに改良につなげていく。よくいわれるPDCAを回せというのをスピーディにやる必要がある。

 

あと、やるべきところの発想をえるためには次の方法もある。

実際に役に立つ発想を得る一つの方法は、ある領域でなんらかの本質を見抜き、それを少し抽象化してから、別の分野に当てはめることだ。自分が長年やっている趣味の領域でも、また、ずっと仕事で担当してきた領域でもよい。その分野で専門的にわかっている知見を少し抽象化して、別の領域に当てはめてみるといい着想が得やすい。

広く浅く、いろんなことをしっておいた方がいいとも言われます。ただ、一つ、自信がもてるくらい専門分野を深化させておく。それをもって、広く浅く、いろんな分野に得意分野の考え方をつかっていく。

 

そして、ようやく新しいビジネスになりそうなものを見つけたら、次のプロセスを踏んでいく。

  1. 新しいビジネスを見つけるーーー社内で通りそうなものより成功しそうなものを
  2. 新しいビジネスを始める(ビジネスコンセプトはシンプルに)
  3. 新しいビジネスを実行する

単純なようでいて、なかなかできることではないです。

 

いろいろと考えて、動きながら、反省していく。

チャレンジし続けないといけないということなんでしょう。

まぁ、普通の仕事では命は取られないんだから、とおもって、チャレンジするしかないのかも。。。

ビジネスをつくる仕事 (講談社現代新書)