9割がバイトでも最高のスタッフに育つ ディズニーの教え方/福島 文二郎 ~人材育成は難しいなぁ。。。~
BookOFFにいったときに、ふと気になって手に取った本。
これ、人の上に立つようになった人にとって結構大事なことが書いてあるような気がしてます。
ただ、今まで読んだ本の中である程度のことは書かれているところもあり、人材育成というのは共通の課題であり、何かしらのコツというか押さえるべき根っこがあるような気がしています。
さくっと読める本なので、これから管理者になったり、後輩ができた人にはオススメです。本書の中では簡単なようにさらっと書いてあるけど、なかなかできることではないかもしれません。
ディズニーのカストーディアルが人気な役割にするのに、先輩や上司がいかに大事な役割なのかを説き、そしてその意義をきちんと深く理解していく文化が根付くことで、驚くようなサービスにつながっている。
テレビで紹介されるくらいになってますから。
最初は不人気だったという記載をみると、現状とのギャップに驚きを隠せません。むしろ、社内文化として、人材育成をしていくことの大切さを見せられてしまいます。
そういうディズニーの人材育成の根幹なのは、この言葉かなと思います。
人は経験で変わる・育つ
そうい観点で読んでいく中で、自分にとって気になったのは次のこと。
- 人は、自分が扱われたように人を扱う
- 「見て覚えろ」では後輩は育たない
- 自分が後輩を指導する立場であれば、後輩の模範となること
- 指示するときは、必ず「理由」も伝える
- 仕事の重要性を認識させる
- 後輩に自信をもたせる
背中を見せるのは模範を見せるのであって、後輩の目標の存在であり続けるために。ただ、仕事はきちんと教えていく。見て盗めではいけないということ。
そして、上記の項目には書いていないけど、これからは心掛けたいなと思うところが次のところ。
上司との信頼関係ができていないと、後輩が不平・不満の態度を示すことが多いはずです。
このようなことがないようにするには、やはり、上司・先輩が、日ごろから後輩の仕事ぶり・状態をよく見ていることが大切です。
見るポイントは、
・ミッションや行動指針に沿って仕事をしているか
・困った様子はないか
・ロスやミスはないか
というように、ミッション、行動指針、仕事の内容、心身の健康に関するものなど、いろいろと考えられます。
見るとき注意したいのは、何も監視するわけではないので、陰からこっそり見ず、堂々と見ることです。「見られている」ことにきづかれなければ、見られていないことと同じになるので、”みられるようにみる”ことが必要です。
常に見ている、見られているというのが程よい安心感と緊張感を生む。そして、現在仕掛けている仕事の意味や意義をより深く理解してもらい、腹落ちしてもらうことで、より成果をだすことができ、成長につながっていく。
仕事の位置づけというのを説明するのは非常に難しいと思います。自分の仕事が一体どの位置づけなのか?というのを自分自身が違和感を感じないくらいにならないといけない。そういう風にするには、自分自身の理解を一度言葉に出してみるのがいいのかもしれません。
単純なようだけど、なかなかできるものではないですから。そして、継続というのも難しい。
読んだことがあるという知識を蓄えるのではなく、少しでも試してみた方がいいのかもなぁ。。。

(3冊合本版)9割がバイトでも最高のスタッフに育つ ディズニーの教え方 (中経出版)
- 作者: 福島文二郎
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 中経出版
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