ついつい仕事が忙しくなると、どうしても周りの人がうらやましくなってしまうことが多々。いや、自分の現状がそういうわがままを許容できる状態ではないのがわかってはいるのですが。。。
そもそもの原因は、仕事を進めていくうえで、どうしても、仕事が人につく状態(属人化)が発生していること。一番やっている人が詳しいので、ついつい仕事の効率を考えると、詳しい人が担当してしまう。そういう状態が残業だらけ、休めない働き方が発生してしまうという悪循環に陥ってしまう。
これを直していくには、仕事が人につく状態を保ち続けるのが困難となる。
この悪循環を断つためには、仕事をいかに属人化させないのか?効率的なことばかり考えるのではなく、最悪の事態を避けるために後輩に仕事を任せていき、育成をしていく。このことが大切なのかもしれない。
そういうことを思わされた本です。
この本の中で、仕事の位置づけをもう一度じっくり考えなおしたほうがいいのかもしれないと思ったのは次のこと。
良い属人化と悪い属人化。ある程度は、属人化を許容しつつ、いいところを使っていく。悪い属人化を防ぐ。当たり前のことは何か?というのをしっかり再定義する必要がありそうです。
良い属人化
「あたりまえ部分」の仕事はその人でなくても回すことができている状態。
付加価値部分はあったらうれしいが、なくてもなんとか仕事は回る状態。
悪い属人化
「あたりまえ部分」の仕事が特定の人しかできなくなっている状態
そして、仕事の位置づけをきちんと考えると次の4つのゾーンに分類。
やはり、ゾーンIが多いのかなぁ。。。ただ、これってリソースを増やすしかないと思うんですよね。。。あとは、マニュアル化とかで対応とか。
優先度&属人度マトリクス
ゾーンⅠ
優先度高・属人度高:
脱属人化できないものは人員増強などで補強しつつ、なるべき優先度や属人度を下げて、ゾーンⅡかⅢに持っていく検討する。
マニュアル化・自動化・共有化のいずれかを検討する
ゾーンⅡ
優先度低・属人度高:
ある程度の属人化は許容しつつ、対応期限に余裕を持たせるなど、ベストエフォートで対応すようにする。その業務の利害関係者への説明と理解を得る努力も必要。
ゾーンⅢ優先度高・属人度低:
標準化・マニュアル化を進めて、なるべき効率を上げる努力をする
ゾーンⅣ
優先度低・属人度低:
そもそもやならくてもいいような業務も含まれているかもしれない。思い切って捨てる検討もしてみる。
うーん、職人芸的な仕事は極力なくしていかないといけないですね。。。
誰かに頼られるというのは非常にありがたいんですけどね。それが属人化のはじまりなのかもしれない。

職場の問題地図 ~「で、どこから変える?」残業だらけ・休めない働き方
- 作者: 沢渡あまね,白井匠
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2016/09/16
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