野村克也「頭の使い方」―人を使い、育てる勝利の方程式/永谷 脩 ~やっぱすごいなと思う~
野村克也さんの本。
かれこれもう5冊目になります。似たような話を読む気もしてますが、たまに読むとなるほどなと思うところが多々。
理屈を立てて、野球を科学しているというところが共感できるし、そうすることで弱者が勝てるというのがいいなと。孫子の兵法の「彼を知り己を知れば、百戦危うからず」というのを実践している感じがするのがなんともいえないです。
孫子の兵法自体、2000年以上前の書物なのに、現代の人気スポーツである野球にも使える。ただ、表面的に野村さんのまねをしてもなかなか同じことができない。やはり、先行者の優位というのと、細かく理詰めでいくというのに差がでているんだろうなと。
今回、読んでて思うのは、野村さんのコーチ陣に対する配慮。
これって、結構大事なことだなと思う。一緒に仕事をしている仲間に対して、頼んだ仕事をしたときに、いかに活躍の場を用意するか?ということ。そして、その経緯を認めるということ。この2つってなかなかできることではない。チームでやっていれば、チームの成果だからというのもあるけど、それをやると本人たちがなかなか自分の仕事に意義というのがわからなくなる。
そういうのを踏まえると、きついところはかぶるべきだろうけど、おいしいところはチームメンバーに渡してあげるくらいの配慮がいるんだろうなと。そして、認められる場を用意していく。
なかなかできることではないけれど、気にかけていこうかと思います。

野村克也「頭の使い方」―人を使い、育てる勝利の方程式 (知的生きかた文庫)
- 作者: 永谷脩
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2006/02
- メディア: 文庫
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