ゼロからわかる 経済学の思考法/小島 寛之 ~なかなか難しい。。。~
株式投資をするようになって、興味がわいたのが、経済学。
興味があるのが、どうやって株価が決まるかということ。株価の動きから推測していくのはあるのですが、その理屈が正しいのかというのは根本のことから外れていないのを確認しといたほうがいいかなと。
いままで投稿した履歴を検索してみると、本書の著者の本、3冊読んでました。今回は気づかずに買っているんですからね。
よほど興味があったということかと。
そういうと、ノーベル経済学賞というのもありますから、経済学というのが大事な学問でありますし。
ただ、フォン・ノイマンがこういう一言が痛烈に50年前に述べています。
ノイマンは、そうした人たちの虚構性に対して、
理論がまったく歯の立たないような経済改革や社会改革に、いわゆる《理論》なるものを適用しようとする有害無益な実践行為
と辛辣な表現で警句を述べている
本書を読んでみて思うのは、物々交換の限界と、通貨の必要性というところでしょうか。この通貨自体は、物々交換の際でも、貝殻や石、果てはたばことか様々なもので、通貨の変わりがでてくる。
そうなると、通貨というのはどういうときに成立するか?というのを理論的に書いています。結論を引用すると次のとおり。
お金が流通するかしないかは、本当に微妙なコンディション、「信頼」という社会的な相互依存関係の問題である
~中略~
お金の流通は人々の信頼を基にしているから、中央銀行は、お金の信頼が揺らいで社会が混乱しないために、それをきちんと保持しなければならいのである。
通貨というものが実はきわどいもので成立している。
ドルが現在基軸通貨として強い力をもっているのは、金本位制の名残なんでしょう。
この経済学というのをきちんと学ぶと、なぜ中央銀行がしっかりしておかないといけないのか?というのが見えてきます。
中央銀行がきちんと貨幣をコントロールすることで、安定した社会を実現している。だから、重要な地位にいて、都市銀行や地方銀行に強い影響を与えるのだなということがわかります。
どうも、経済学って非常に大事なことな気がするけど、すぐ使える学問ではない。ただ、知るか知らないかで、世の中の仕組みについての理解度が変わってくる貴重な学問な気がしてます。
ただ、まだまだ発展途上だから、適宜情報をアップデートしていかないといけないんでしょうけど。。。