IFRS 国際会計基準で企業経営はこう変わる/PwC Japan IFRSプロジェクト室 ~変わりすぎていまいち理解がすすまない。。。~
(日本の会計基準との違いは、上記のURL参照。結構変化点が多いです。)
株式投資をしていると、今年度よりIFRS準拠にてとかという文言をちょくちょく見かけます。
あんまり気にしてはいなかったのですが、なぜこの文言がでてくるのだろう?と思うことが出てきたので、本書に手を伸ばしてみました。
IFRSがらみの本が多くあるのに、なぜこの本か?といわれると、BookOFFで安く入手できたからというところ。
同一の会計基準で、海外の関連企業との会計をすることができれば、その差異が明確になるし、同一のものさしで見ることができる。
この基準を適用していくことで、グローバルでの経営がしやすくなり、早期の判断ができるようになっていく。
そう考えると、M&Aにおいても、判断がはやくなっていくのでしょう。
そうなると、M&Aで連結していくとなると、同じ会計基準を持っている相手に対しては、判断が早くなる一方で、各国の基準に準拠していると、その判断が遅れていき、決まるものも決まらなくなってしまう。
上記のように考えていくと、これからどんどんIFRSへの適用が進んでいくことになっていくのかなと。
同一会計基準ですることで、より効率的な経営判断がされるようになっていくんでしょう。
ただ、IFRSの思想を十分に理解しておかないと、表面的な適用となり、わずらわしいだけとなってしまう。
IFRS:原則主義といわれており、概念的な理解をしていく必要がある。それに対して、ルール主義のところだと、悪い点があると、パッチをあてるかのようにルール改変があり、徐々に複雑化していく。複雑になれば、処理するのに時間がかかったりするわけですから。。。
そして、同じ会計基準で、いろんな会社がするようになれば、投資家でも、各社の比較が容易になり、どこに投資をするか?という判断がしやすくなる。
IFRSへの対応というのは、どんどん進んでいくのかな?とも思えてきます。特に、グローバルで戦っている企業にとってはすぐにといったところでしょう。
すでにIFRS対応しているところも多々あります。
https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kigyou/siryou/kaikei/20170214/01.pdf
金融庁のURLでみても、右肩上がりに135社(上場131社、非上場4社 2017年)がIFRSへの適用をしていますから、これからも増えていくのでしょう。

- 作者: PwC Japan IFRSプロジェクト室,高浦英夫
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2009/01
- メディア: 単行本
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