謎とき日本近現代史/野島 博之 ~踏み込んで考えるって学校で習わんかったな。。。~
歴史について、なぜそうなったんだろう?と考える。
そのことの大事さを訴えている本。
歴史というのは暗記科目ではなく、そこから知恵を引き出していくのには、なぜそうなったのか?というのを紐解いていく必要がある。
情報がないところは、推定や論理的に考えて導いていく。
その過程で、数学的な考えを身に着けていく必要があるのでしょう。
本書では、9つの問いでふれていっています。
日本はなぜ植民地にならなかったか
武士はなぜみずからの特権を放棄したか
明治憲法下の内閣はなぜ短命だったか
戦前の政党はなぜ急成長し転落したか
日本はなぜワシントン体制をうけいれたか
井上財政はなぜ「失敗」したか
関東軍はなぜ暴走したか
天皇はなぜ戦犯にならなかったか
高度経済成長はなぜ持続したか
この9つを見ていると、非常に面白い。
日本という国がおかれていた地理的条件、国際情勢という2つから考えていっている。
この考え方って、少し置き方を変えると、仕事にも十分に使えます。
現状を把握するときに、どういう状況におかれいていたか?それが偶然だったのか?他人の思惑は?とかそこいらまで踏み込んで考えていくことができるようになる。
こういう本を読んでいて思うのは、歴史をもう少し早くこういう風に学びたかったなということ。
自分が学校でならっていたときは、受験やテスト、単位のためとなっていたから、暗記で済むものは暗記で考えていたかもしれませんけど。
でも、こういう考えを身に着けておくと、状況把握や思考力があがっていく。研究や探求心も増えていくわけですから。
こういう目線で物事を見ていくのって面白いですけど、疑り深い人間になりそうで。。。