写真・図解 日本の仏像 この一冊ですべてがわかる!/薬師寺君子 ~知らないことだらけ~
不動明王巡りとか、西国巡りとかしているので、寺院に行くことが多々。
仏像のことがあんまり知らない。
お姿みれば、お不動さんとか、観音様とかとわかるんですが、それ以外のことがよくわかっていない。。。
どういう役割をもつといった背景をしったうえで、またお寺にいけばいろいろと見え方も変わってくるのかと考えてます。
読んでわかったのは、次のこと。
降三世明王:三世の主を降した明王。大自在天(シヴァ)、烏摩妃を踏みつけている。
愛染明王:敬愛(恋愛・人間関係など)や降伏(敵をしたがわせる)の秘法の本尊。
なんか見ていて、いろいろと特徴があるのだなと。
姿をみるだけで、ほほーと思っていましたが、じっくり見て、そのひとつひとつの特徴に意味があるというのがわかっただけでもよかったかなと。
愛染明王が、愛に関する仏様かと思ってましたが、人間関係とかましてや相手をしたがわせるというのことの仏様というのがわかると、戦国時代の武将が信仰したのがわかる気がします。
身内の人間関係を潤滑にまわし、相手に対しては勝っていく。そういう意味では非常にありがたい仏様だったのだなと。
そう思うと、直江兼続が愛というのをかかげていたのを見ると、愛情の人というのもあるかもしれませんが、相手を従えさせるという意味も込められていたのかなとか、いろいろと考えさせられます。
あとは、馬頭観音が煩悩を馬のようにむさぼり食う、恐ろしい忿怒の形相で悪を打ち砕くというのも知らなかった。
こういうのってなかなか知らないことなので、またお寺に行く前に事前準備で調べておくことで、より知識が高まり、理解が深まっていくのかなと。
そういう意味では、ちょくちょく見ておいたほうがいいのかも。