Otra célula del cerebro

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天災から日本史を読みなおす - 先人に学ぶ防災/磯田 道史 ~歴史を学ぶのも奥が深い。。。~

磯田さんの本を読んだのはかれこれ3冊目。

読んでいて思うのは歴史を学ぶ大切さかなと。

過去にどのくらいの災害が起きたのか?というのを知っておくことが大事なのかなと思わされます。

むしろ、知らないことのほうがリスクなのかもしれない。

最近は、過去に比べて耐震技術や制震技術といったものが進んでおり、地震の被害を抑制できるようになっていますが、昨今の偽装報道を見ていると、本当にスペック通りに性能を発揮してくれるのかな?と思ってしまうことも。

そう考えると、最悪の事例として過去のことを知っておくというのは大事なことなのかもしれないと考えています。

 

ただ、過去の事例ばかりや科学的なことばかりを妄信してもいけない。現在は正しいと思っていても、それが徐々に変わっていくことがあるのが科学的な分野。なら、そういう特徴があるのも踏まえて、うまく過去の事例と組み合わせて精度を上げていく。この過去の事例と科学、この2つをうまくバランスを取りつつ、最適な解を見いだしていく必要があるかなと。

 

あとは、参考にしてみていくと、南海トラフ地震について。

最近、南海トラフが動いたのは1944年(昭和東南海地震)と1946年(昭和南地震)である。約70年が経とうとしている。③の南海トラフは90年以内に2回おきたことはないという歴史的経験からすれば、我々には20年ちょっとの地震猶予期間が与えられているのかもしれないが、相手は地球である。

いまは2018年ということを踏まえると、2034年まであと16年。そうなると、タイミングを考えて、家のリフォームして耐震をあげたり、部屋をきれいにしておいたりする必要があるのかなと。

 

そういう風に最悪の状態を考えて行動ができなくても、リミットが迫っていると思えば。。。

困れば、考えもするし、覚悟をきめて行動もする。

思い切って行動ができるのかもしれない。

 

ただ、そういう状態にならないよう適切に準備をしていく必要があるかなと。 

 

マスコミ報道をうのみにして、よく言われる東南海の地震のことにのみ目がいってしまうと他のことが目に入らなくなるのかもしれない。

やはり、マスコミから出る情報だけでなく、自身の住む町の歴史をしっておき、どういう被害があったのか?を知るということは大事なこと。

さいころなら学校で学ぶことが多かったけど、大人になって住んでいない土地にでてくるとそういうのを意識しないと調べることもなくなりますからね。。。

昔から住んでいる人に言わせると危ない地区というのが多々あるようですし、さらに地名も昔の地名には水にまつわる地名が残っていると水害とかがあった場所ともいわれているそうですから。

そう思うと、歴史を学び活かすというのは、こういうところにも目を向けるということかもしれない。