Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

経済古典は役に立つ/竹中平蔵 ~なかなか理解が進まない。。。~

経済のことはあまり詳しくはないけども、興味深く読み進めました。

読んでの感想は、ある程度の知識がないと理解が進まないというところ。ただ、ある程度知識があると必要がない気もします。

 

経済政策のところを見ていても、いろいろとメリット、デメリットがあるのだなというのも。

 

その中でためになったというのが「イノベーション」にまつわるところ。

イノベーションというとどこか新しいものであり、一気に物事が変わっていくものという感じで考えていましたが、こういう言葉の定義があるというのは参考になります。

「生産」とは生産要素をけつごうすることなのである。そして、「新結合」とは、従来とは異なる新しいやり方で行う「生産」あるいは「経済活動」のことである。わかりやすく言えば、「違ったやり方でことを運ぶこと」である。すなわち、「新結合」とは、生産要素を新しいやり方で結合することであり、イノベーションとは、新結合を遂行することである。

やり方を変えていき、新しい方法であるのならば、それがイノベーションになるというのが面白い。

 

イノベーション自体のでてくるのは供給側。

新しいイノベーションはじつは供給側からでてくることをシュムペーターが強調している点は興味深い。

考えてみれば、スマホもそうだし、過去の車も、ニーズがあったわけでなく、徐々に使ってみて便利だから広がっていき、それなしの世界が想像できなくなった。

供給側が出す製品がどう世の中を変えていくか?というのを考えながら作ったものを、消費者が受けいれていく。

そういう流れができると、変わっていくのかなと。

 

経済は古い成長軌道から新しい成長軌道へ移行する、普段に古きものを破壊し、新しいものを創造するという「創造的破壊」である。いまある旧結合から新結合への移行が創造的破壊であり、これこそが進歩のプロセスなのである。

イノベーションが起きないと、新しい成長曲線ができていかない。

携帯電話では徐々に何が新しいのか?というのがわからなかったけど、スマホだといろいろと進化が見えてきて購買意欲がわく。

そういうワクワクするものを提供していくというのが供給側にとって大事なことなのかも。。。

経済古典は役に立つ (光文社新書)

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