戦国時代の危機管理とありますが、基本的に内容は北条氏の治世について。
戦国時代の危機管理というと大きく2つ。
- 飢饉
- 外部からの侵攻
この2つを対処をいかにしていくのか?という目線で読んでいくのも面白い。
戦国時代の代替わりがいかに難しいものなのか?というのも書いてあり、それを見ていると、武田信玄が勝頼に3年間は秘匿して力を蓄えろというのがわかる気がしました。
代替わりすると、訴訟が増えたりしていざこざが続く。それは権力をもっているものが変わっていくことに対しての現有勢力と、そこに虐げられていたもののせめぎあい。ここをしっかりまとめておかないと、きたるべき戦いのときに内憂外患の状況に追いやられて行ってしまう。
そういう意味では、3年というのは長いようで短い期間。
基本的に、周りはこの期間にぐだぐだになっていく可能性があると考えれば侵攻したりするわけですから。
それを考えると、代替わりをスムーズにしていくというのもなかなか難しいことなんだなとも思えてきます。いつまでも現役ばりばりでいくのは、本人がいる間はいいのだろうけども、自分がいなくなった後ガタガタになってしまうこともある。それを防ぐために、隠居して、若手に権限を譲っていくという処置をしたほうがいい場合も。
これって、現代にも参考になりそうなことなのかなとも思う。
それにしても、飢饉で自国の経済がまわらくなったら、戦争をしかけて、他国から奪うことなど手を打っているのを見ると、なかなか厳しい状況だなと。
現代でも自分の支持率が下がったら戦をしかけたりしたりするのを見たりしますから、似たようなところがあるのだなと。
そう思うと、人間って進歩ないんだなぁ。。。