神聖ローマ帝国/菊池 良生 ~歴史から学ぶというのが大事なのかも~
ヨーロッパの歴史はあまり知らないです。
学校で習った記憶もありますが、なかなか記憶が。。。
付け焼刃的な知識は時間が経つと徐々に薄れていきますね。自分だけかもしれませんが。
ヨーロッパの歴史を見ていくと、気になるのがローマ帝国がちょくちょくでてくるところ。
ローマ帝国自体、古代の帝国という意識なのですが、そこから着々と流れる流れがあるのかなと。
本書に書かれているこの言葉にふーんと思わされたりします。
古代ローマ帝国が人々の理想郷であったからである。古代ローマを仰げば尊しとする心性がいつからよろーっぱ人に宿ったかは詳しく知る由もないが、この心性はいまなお、ヨーロッパに脈々と受け継がれている。その古代ローマ崇敬の生命力は我々日本人の想像を絶するものがある。
読んでいて思うのは、皇帝と協会側の権力の争いが、お互いの権威をなくしていくという流れ。
この流れって、いたるところでみる構図だなと。
結局権力がある側に振り回されることで、周りのものがついていくのを嫌がっていき、徐々に第三極ができていくということなのかも。
そういうのを考えると、ヨーロッパの歴史を知るというのも大きな権力闘争がある中でどういう立ち居振る舞いをしたらいいのかを知る勉強になるのかもと思えてきます。
可能な限り、自らの経験で学ばずに、歴史や過去から学んで同じ轍を進まないようにしていかないとなと。
そんなことを思ってても、ついかっとしたらそのまま突っ走てしまうんですけどね。
この性格を先に直すのがいいのかも。