Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

入門 東南アジア近現代史/岩崎 育夫 ~なかなか難しい。。。~

東南アジアってあんまり知らないなと。

ニュースにでてきても、どれだけ大事なんだろうと思ったりすることも。

ただ、現状の製造業を考えると、東南アジアに多くの工場をもっていることもありますので、東南アジアのことを知るということは大事なんだろうなと思ってます。

 

本書の冒頭で、東南アジアの国家の変遷が書いてあるのですが、大まかにわけると次のようです。

東南アジアに登場した国家は、大きく三つの類型(時期)に区分できる。第一期が、支配者が世襲制の「土着国家」、第二期がヨーロッパ諸国が東南アジアを植民地化して創った「植民地国家」、そして、第三期が、第二次世界大戦後の「現代国家」、である。

 

基本的に興味深いのは、第二次世界大戦後の各国の経済政策の違いによる発展速度の違い。

国を富ますために開発主義に走ったところと、それとは別に諸事情により後発となったところがある。

後発になった原因は、次の3点。

  • 独立戦争や内戦など混乱が続いて、経済開発どころではなかった
  • 社会主義国は計画経済に依存した(先発国は、資本主義型を取り入れていった)
  • 欧米諸国に国内市場を閉ざしたこと

 

このように経済政策一つで国の繁栄が変わってくるというのをみると、経済政策は重要な政策なんだなと。

あと、ASEANはもともと反共5国(タイ、シンガポールインドネシアなど)でつくったものであったが、安全保障の脅威を軽減し、国際社会での発言権を高めるためにミャンマーとか社会主義国家を入れている。

 

こう思うと、最近の国際情勢の動き方では東南アジアもどうなるかはわからないところがありますが、ここいらの歴史をある程度は理解していくというのが、株式投資とかに影響しそうで。

そう思うと、勉強することたくさんだな。。。

入門 東南アジア近現代史 (講談社現代新書)

入門 東南アジア近現代史 (講談社現代新書)