中国の予測が書いてあり、興味ありで購入。
ただ、2018年のことなので、コロナ以前の情報をもとに書いていると思って読んだほうがいいかと思います。
事例とか見ると、2017年の内容が主なので、ちょっと情報としては古いかも。でも、参考になるところが多々あるかと思います。
DiDiがなぜ中国で認められたのか?というのが興味深い。元々中国では否定的だったのに、合法化されて行った。そのきっかけが若年層の雇用を生むという「雇用革命」を興したから。
それにしても、もともとのアイデアがUberをみて、似たことを中国でやろうとしたというのが面白いところですね。いまや、DiDiとUberと連携したタクシー会社とか普通に見ますから。そう思うと、アメリカが出てきたアイデアをいかに効率よく真似て中国でやるか?という感じがしてしまいます。
そして、2025年くらいから中国の労働者人口が減り始め、そして、2035年にはインドの脅威がでてくると。人口分布も瓢箪型の中国に対して、ピラミッド型のインド。どちらのほうが今後人口増による影響力を増していくか?と考えていくと面白いところです。
個人的に、この年表のところに、不動産のところがないのが気になるところです。いまの広州恒大の話が書かれているとどうなるのだろう?という気がします。むしろ、そっちのほうが興味深い。
不動産のバブルを抑制しようとすれば、日本と同じ状況になっていくと思うんだけれども、以前から中国は日本のバブル処理の失敗を散々研究しているから、その轍は踏まないと言われている。果たしてどうなのだろう?と思ってます。
中国は世界経済への影響を与えているのは事実なので、きちんと見ていきたいと思います。