Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

坂の上の雲(三) ~戦争のはじまりってこういうのかもしれないって思う~

ついつい面白くて、読み進めてます。

気づけば、3巻。序盤で子規が亡くなり、そのあとはなだれ込むかの如く日露戦争が始まる。

 

子規のところでやはり、この感じですね。

子規は、自分の死を知っている。激痛がおそってくるたびに叫び声をあげはするが、しかし自分の死期のちかいことを悲しむというふうなところはなかった。

この感じがすごみに繋がるのかもしれない。喀血とか吐血とか、死に近いものがあり、寝たきりにちかい状態であったことから、死というものに向かい続けた。それがゆえに、前を向いて、その中でやりたいことをやり遂げようやっていこうという信念があったのではないだろうか?と思えてきます。

やりたいことをやり遂げたかどうかは、わからないですが、多くのものを残したというのは事実な気がします。

死と向かい合うと簡単に書きますが、そういう状況にならないとその心境なんてたどり着けるわけでもないし、仮にその状況になったとしても、向かい合うことなく逃げてしまうかもしれない。

そう思うと、ここは答えがないんじゃないかなぁと思います。

 

それにしても、子規が死んだのを知った真之の話は、ちょっと悲しいものを感じます。横須賀に向かってる最中に周りが話しているのを聞いてしるとかね。

すぐ家に知らせがきているのに、その情報にふれられなかった。そういうのを考えると、どこかこうつながっているのに、つながりきれてない。そんなのを表している気がしてなりません。

想えば、東大予備門を一緒に行ってたのに、真之は一人海軍学校へ移ってますからね。そういうのを考えると、つながりはありつつも、見ている世界は別々だったのかも。そういう気がしています。

 

日露戦争の始まりは、追い込まれた感じの日本とまさかと思ったロシア。なんか戦争ってこうやって始まるんだろうなと思えてきます。

あとは後ろで手ぐすねを引いている大国。

なんかこういう構図を考えながら、現代の情勢をみたらいろいろとわかるのかもしれない。歴史は繰り返すと言いますから。

 

さて、これからどうなっていくのか?というのを読み進めていこうと思います。