Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

嫌われた監督 ~強かった中日の裏側が見れて面白い~

2004年から2011年に中日の指揮をとっていた落合監督

常勝軍団といってもいいくらいのチームでした。いきなり2004年に優勝して、Bクラスになることもなく。1位4回って、8年のうちすごいとしかいいようがない。

大概しっかり拾うところは拾っていく。そんな感じのチームで堅実という言葉がぴったりな感じがしてました。

 

2004年の開幕投手に川崎選手を指名したり、2007年の日本シリーズ。最終戦での完全試合リレーとか、そこいらを見ていると、異質という言葉しかでてこない。

 

2004年末にスタッフ含めて大量に解雇がでたのが印象的。情報漏洩とかいわれてますが、その端緒がみえたのが、開幕投手を川崎選手を指名したこと。これ、裏では、別のミッションが動いていたという感じですね。どこで情報が洩れているか?というのを見ようとしていたというのも。きっとこういうのを複数仕掛けまくってたんだろうなというところ。

 

そして、2007年の完全試合リレー。

ただ、こんな貴重な機会なんだから継続しててもよかったんじゃないかと部外者からは思えてしまいます。当時はそれですごい議論を生んだ気がします。

本書を読んでて、この完全リレーにつながる伏線が2004年の日本シリーズ。シーズンでがんばってた選手を起用したり続投させたばっかりに、という感じ。この反省点を活用したという感じですかね。

 

森野選手をノックでレギュラーダッシュをたきつけたり。そう思うと、選手の飢餓感を生ませる手法もすごい。ここまでやったんだから、やらなきゃと追い込む。本当につぶさないか?というところもあるんですが、そこを見据えても。

 

あとは、常に固定点をもって同じ角度で同じようにものを見ていく。この考え方は重要だなと思います。何かが少しづつ変わっている。漠然といろんな角度から見ても気づかないかもしれないけど、同じ角度でずっと見続けることで、気づくこともある。

つまり多角的視点をもちつつ、固定カメラ的な視点をもつ。こういうことで、時間の変化をつかまえていく。

そういうのって、仕事でも大事だなと思います。時代の変化をとらえるのも大事だけど、今のところがどうなのか?という肌感をしっかりもつことも大事。

 

面白くて、一気読みしてしまいましたねぇ。

この類また見つけたら読んでみようかと思います。