裁判官の爆笑お言葉集 ~爆笑ではない。~
読んでて思ったのは、裁判官の判決にこめる想い。
それが集まった本です。当時の事例とか知らないことが多いのですが、読んでて思うのは、どれだけ1つ1つの事例に真剣に向かっているんだなと。それが溢れてきているといったほうがいいのかもしれない。
裁判官の抱える仕事量を考えると、判決をさらっと出してどんどん仕事をこなしていけばいい。ただただ、機械的に。ただ、裁判官も人間なんですよね。人間だからこそ、そして真剣に立ち向かっているからこそのメッセージがでてきているんだなと。
一歩間違えたら逆恨みされることもあるでしょうから、それだけ仕事に対する向き合い方と信念がすごいなと思います。
さて、この中で気になったものを1つだけ。
仕事が忙しいのは当たり前でしょう。そんな言い訳が通ると思っているのか。
裁判官が抱えている仕事数って、平均129件。多いところでは300件以上抱えている。1日1つ向き合っても終わらないくらいのボリューム。そう思うと、それだけの仕事をしながら、判決も考えながら実施している。それを考えると、仕事が忙しかったから、家庭を顧みずにというのをみると一言いいたかったんだろうなと思う。
疲れていても、家族にはきちんと向き合っていくことが大事ですよね。
こういうのが多いのを見ると、爆笑とは違うと思う。裁判官がどれだけ考えているんだろうと思います。