Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか? エネルギー情報学入門/岩瀬 昇 ~経済性とはね。。。~

石油って昔の推計だと、とっくになくなっているはずなのにいまだに出てくる。技術革新や新しい油田が見つかったとかもあるだろうけど、なんでなんだろうなと。

 

そう思って読んでいくと、次の定義が本書に書いてあります。

資源量と埋蔵量とはまったく異なった概念なのである。

 

資源量について

「資源量」とは、地中に存在するすべての炭化水素量のことで、不確実性の高い順に「未発見資源量」「推定資源量」「原子資源量」と呼ぶ。EIAが発表しているものは、「原子資源量」のうち「技術的に回収可能な資源量」である。これがどの程度、経済性をもって実際に生産できるかは現時点ではわからない。

 

埋蔵量について

「埋蔵量」とは、この「技術駅に回収可能な資源量」のうち、通常の方法で経済的な採掘が可能なものを言い、回収可能性の高い度合いに応じて「確認埋蔵量」「推定埋蔵量」「予想埋蔵量」という。詳細な定義について共通なものはないが、一般的には90%以上の回収可能性がある場合を「確認埋蔵量」といい、50%以上の場合を「推定埋蔵量」、10%以上を「予想埋蔵量」と呼ぶ。

 

要は埋蔵量というのが経済性を踏まえて回収可能かどうかというのをもとに算出されている。技術革新が進んでいけば、徐々に埋蔵量が増えていくということ。

さらに、石油の価格が上がれば、経済性が成立するので、埋蔵量が増える。

 

ただ、限りあるエネルギーを効率よく使っていくというのが大事なことなのかなと。

発電ロス、輸送ロス、自家消費等で最終消費に廻らない分が供給エネルギー量の約31%にも上っているのは見逃せない。これらの「ロス」を技術革新により軽減すること、エネルギーをより効率的に使用することは、当代きってのエネルギー専門家であるダニエル・屋ー銀をして名著「探求」の中で、「第五の燃料ー効率」として1章を割かせたほどの重要性を持つポイントである。

効率を上げていく。

そのためにも、あらゆる技術革新が進んでいけば、必要な石油量が減り、石油から出るCO2の排出も抑えられるわけですから、そうなると、石油価格も下がって。。。

となるわけないか。石油の生産量を抑えてしまえば、石油価格も維持できて、さらに、石油の埋蔵量を増やすことができる。

うーん、うまい仕組みだなと。。。

 

世界的に脱石油が進んだら、アラブの繁栄が終わるのかな?と思ってましたが、生産を調整していけばある程度儲かるのだから変わらないのかな?そんなことないのかな?

 

 わからないことばかりです。。。