火天の城
映画化されてるんですが、映画見なかったので、ついつい本をとってみました。
映画見たかったんだけどな。96時間やサブウェイ優先だった自分が....。
で、本の感想。読んでて面白い。あっというまに読み終わった。
大工の視点から、安土城と本能寺の変の話を書いてある。
メインは、安土城の築城。特に、城を建てるということがどれだけ大変なことか。そして、信長の求めるもののレベルの高さと、それに答えていく岡部一族の働きを見てると、いい仕事してんだなぁって思わされます。現に、ここで培われた技術は、のちのちの城の建築に大いに役立ったことでしょうし。
本能寺の変のしばらくあとに、焼け落ちたという話は聞かれましたが、なぜ?というのが、作者なりの回答を最初のほうからちまちまと伏線で書いてあるのがいいですね。実際、どうなんだろうなぁって思わされます。
あと、印象的だったのは、木曽まで檜を取りに行った話のところ。あれは印象深かった。
あの当時の木曽との関係を考えると、政治的に利用されてるのは丸わかりなんだよなぁ。と。

- 作者: 山本兼一
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/06
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