1Q84 Book3<10月-12月>後編/村上春樹 ~話の内容が複雑すぎて、すぐに理解できなかった~
長い物語がようやく終わり。
1~6巻まで実質、9ヶ月くらいかかって読み切り。なかなか読むのに疲れたりして、ちまちまと読み進めていたのが原因です。
青豆と天吾が出会う流れがなかなか面白い。
その中で、追跡者が徐々に追い込まれていくだけでなく、世界がおかしいことに気づく。そこに気づくことで、きっかけで自分の居場所がばれてしまうという。。。
せっかく、自分の立場や状況を踏まえて、じわじわと青豆を追い込めていく話は非常に面白い。ただ、その流れで、ちょくちょく肝心なところで手を抜いたりして、重要なことを手から漏れていたりするのが残念。
でも、追跡者自体は、もしかしたら、青豆と天吾を引き合わせるための配置役だったのでは?と思ってます。なぜなら、追跡者のいた場所というのが、青豆の求める天吾のいる場所だったから。
てっきり、天吾が公園にいるのを青豆が見つけて、全力で追いかけるものと思ってましたから。
1Q84の世界からの脱出した先がどういう世界だったのか?それだけが気になります。元の世界に戻ったのか?それとも異なる世界にいったのか?どちらなんだろうと。
ただ、世界が変わったとしても、天吾と青豆は腹をくくってそこで生きていくんだろうなというのはわかるのが救い。
やはり、冒頭の1巻ででてきたこの言葉が気になります。
「現実はいつだってひとつしかありません」
この言葉の意味を考えると、パラレルワールドが複数あるが、その中で行き来でき、そして実際に時が動いていくのは1つしかないということなんでしょうかねぇ。
どちらにしろ、ようやく読み終わったという安心感が一番にきてしまうのはだめなことですね。。。