Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

新装版 坂の上の雲 (4)/司馬 遼太郎 ~近代の戦いの凄惨さ。。。~

日露戦争の最初の海戦ともいえる、黄海海戦

ロシアの旅順艦隊と日本艦隊の戦い。

 

旅順要塞に閉じ込めていたのに、とびでてきた旅順艦隊に翻弄されてうまく戦うことができなかった。

もとい、もともとの戦略である全滅をさせることができなかった。

このことが、後々に旅順要塞の海上封鎖につながっていく。これが徐々に日本艦隊の力を削ぐというか疲れていってしまう。

また、なかなか落ちない旅順要塞に対しての攻撃を陸から乃木軍が攻め立てる。

 

近代の要塞ともいえる機関銃の威力でどんどん倒されて行ってしまう。

 

このことを見ていると、戦争の悲惨さというのもわかるような。

 

あと、作戦を立てる首脳部がだめだったら、下がどんなにがんばってもなかなか改善することはできないのだなと。

 

そして、バルチック艦隊が日本に向けて出発する。

このまま旅順が落ちずに、バルチック艦隊との闘いが始まるのか?それとも、旅順を陥落させたあと、バルチック艦隊と戦うのか?

こう思うと、日本は徐々にロシアとの国力の差を見せつけられていっている感じがします。

ここからやり返していくには、旅順を早期に落として、日本艦隊をドックにいれて修繕するとともに、乃木軍をきたるべき主戦場にもっていく。

そうして初めて、戦える状況ができるのかなと。

現状どう考えても、多方面戦を強いられている感じがしてなりません。

 

さて、今後どうなっていくことやら。。。 

新装版 坂の上の雲 (4) (文春文庫)

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