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Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

チェ・ゲバラの遥かな旅/戸井十月 ~旅路の終わりは、どう解釈したらいいんでしょう~

夏いちになってたので、購入してみました。

 

冒頭にチェ・ゲバラの遺体がどこにあるのか?そして、キューバへ返還する話がでてきます。これを読んでいて思うと、今でさえ大きな影響を与え、その遺体すらも取り扱いに注意されるというのは、チェ・ゲバラの存在がどれだけ大きかったかを物語っている気がします。

遺体の場所さえわかれば、そこが聖地となってしまうことが想定されるわけですから。

 

見つかった遺体に関しては、本人と特定され、キューバへ返還され、霊堂に安置されています。それが1997年のことですから、1967年に亡くなってから、30年かかって戻ったということになります。

www.afpbb.com

喘息もちであるのに、葉巻を愛好し、そして、ゲバラの特徴であるひげをはやした理由がゲリラ戦によるものというのが驚きです。

ゲリラ戦ではジャングルや山の中に逃げ込み、そして、その中で生活するうえで、蚊等の虫を追い払うために、葉巻を愛好していたのだと。

 

ボリビアでの失敗というか、崩壊の話を見ていくと、「成功の復讐」にあっているような気がします。

キューバ革命で使えた手法が、まったくもって逆効果に動くし。。。あとは、キューバ革命時はキューバ人がキューバを変えていくというものに対して、ボリビアでは、よそ者がボリビアを変えるという構図になるため、状況の再現にならなかった。

捕虜も逃がしても、その行為が逆に仇になってたようですし。

周りがキューバ革命でのことを研究し、封じ込め政策を行っていたのも誤算だったのでは?と思います。

20代の初めにまわったボリビアの情勢でも、その15年後には同じ情勢であることはない。表面的には同じでも、政治情勢は変わっているのだから。

そういうのを踏まえて、総合的に動いていかないといけなかったのでは?と思えてきます。

たとえば、ボリビアで実施するなら、ボリビアの同志を表に立たせておいたほうがとかね。。。

 

むしろ、チェ・ゲバラ自身が表に立ちたかったのであれば、ボリビアやコンゴで実施せずに、いきなり故国アルゼンチンで実施していたほうがよかったんじゃないかと。。。


 ふと、そういうことを考えさせられる本です。

 

成功と失敗。その履歴がコントラストのように見えるため、非常に面白く読めます。ただ、崩壊していく姿を見るのは非常につらいものとなりますが。。。

ただ、南米に革命の輸出が成功していたら、どういう世界になってたんでしょうねぇ。

考えてみても、なかなかわからないです。

チェ・ゲバラの遥かな旅 (集英社文庫)

チェ・ゲバラの遥かな旅 (集英社文庫)