植物はすごい 読了
本屋で物色してたときに発見して、興味があったので購入してみた本。
植物はどういうものなのか?というのがわかって面白い。
普段思っているのとは、違う世界が見えてきて楽しい本です。植物も生きてるということがひしひしと伝わってきます。動いているものだけが生命をもっているわけではないんだよなぁって思わされます。
日ごろ、きれいだなとか、かわいいなとか、いいかおりだなとか、草木や花をみて思うだけでした。ただ、この本を読んでて思うのは、「普段何気なく思っている、当たり前にいる植物が実はものすごく懸命に生き、環境に順応していこうとしている」のを、その構造や機能から見せ付けられていきます。
大根って先端は辛いよなぁとか、いちごってあまいなぁとか、日ごろ、野菜や果物を食べたときに感じる「あまい」、「にがい」、「からい」等は、植物が子孫をいかに残していくか?どのように成長していくか?を考えての上での機能を持たせている。
・渋みと辛みでからだを守る(栗など)
・たべられないために、とげをもつ(バラなど)
・かさぶたを作って、葉っぱや果実、幹についた傷から病気が入らないようにする(バナナなど)
・花の色素は、防御物質(紫外線が強いと色鮮やかになっていく)
・暑さと乾燥に負けないように自らの形を変えたサボテン
・地下茎でつながり、種が途絶えないようにする(竹など)
とにかく、植物も「いきよう、いきのびよう、そして、子孫を残そう」ということを考え、自らの種を次代につなぐということに必死になっている。
植物はその場から動けないから、なおさらその環境で耐えていくすべを必死になって考え、そして進化をして今の姿になっているというのを思うと、生命の進化ってすごいなって思わされます。
食事のときは感謝をしながら「いただきます」「ごちそうさま」をいわないといけない気がしてきます。

植物はすごい - 生き残りをかけたしくみと工夫 (中公新書)
- 作者: 田中修
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2012/07/24
- メディア: 新書
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