金融マーケット勝つ法則 読了
株式市場についての知識増量として、読んでみました。
いろいろと読んできたので大概似た内容にはなるわけですが。。。
それでも、役立つなぁと思ったり、なるほどねということはいろいろと書いてあります。プロスペクト理論から投資家の名言まで多岐にわたる内容となっています。軽く読むならちょうどいいのかもしれません。
本の内容をざっくりと書くと、次の5か条が肝となります。
- 「勝つ」より「負けない」手法を選択すべし
- 個人投資家が有利な点を活かす
- 投資は自分の「心」との戦い
- 「今」より「将来」が大切
- 「休み」を作る
上記は、個人投資家だからこそできることであって、その利点を十分に活かすようにしていかないとという点です。
決算に追われているわけではなく、時間をかけて資産を増やしていくわけですから、個人個人の目標値もかわりますし。。。
3のところでは、単純化、情報の利用可能性、アンカーリングの弊害が常に起こると考えておくこと。
4は、短期取引での利益を考えずに、長期取引で考えること。短期取引はノイズが乗りやすく市場の変化に対応しきれず、非合理的な動きをしてしまう場合があります。長期取引であれば、短期の市場変化を冷静に見て判断可能。(ここのところは、心当たりがあります。。。)
5について。4と絡みますが、塩漬け・ナンピンとかは厳禁。「損切りは早め、利食いはゆっくり」という格言どおりにできるよう「心」の休みが必要。
あとは、気になるところとして、バブルは必ず起こる。バブルははじけたときはじめてバブルだったと気づく。このところはかなり大事。
また、周囲が悲嘆にくれて投売りとか始めたときにこそ、意識的に視野を広く持とうという心がけが重要になる。不況時の心の持ちよう、周りがどう考えているか?を把握することがチャンス到来を捕まえられるか?にかかってくる。
あと、中長期の取引を考える際に、大事なところとして、どの企業や国を選ぶか?があります。業績の伸びはもちろん大事です。ただ、市場変化についていけなくなると、資産が低下する懸念がでます。そこで、イノベーションを起こせるかどうか?というのがひとつの視点となります。
・イノベーションの形態
- 新しい製品やサービスの開発
- 新しい生産方法の採用
- 新しい販売チャネルの開拓
- 新しい素材や部品の調達、獲得
- 組織の刷新
ここらを見据えて、投資先を選んでいくのが大事なのかもしれません。しかも、短期的ではなく、中長期の視点で。
投資をしていく上では、「自分のことは自分で考える。他人任せにしない。」という独立心が必要なのかもしれません。
でも、短期で株価が下がるとパニックになっちゃう自分がいるんだよなぁ。まだまだ修行が足らないですね。。。

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