劉邦 上巻 読了
でてたので、購入してみました。
むかし、司馬遼太郎版項羽と劉邦を読んだ記憶があります。おそらく20年くらい前。。。もう内容は忘れてましたが、こんな面白い世界があるのか!と思って読みまくった記憶がよみがえります。
そういえば、そのころに、宮城谷昌光の晏子がでてて、感動した記憶が。
こういう人にならねばなと思わされた本です。またどこかタイミングがあれば、項羽と劉邦と晏子読み直してもいいのかもなぁ。
今回の話は、劉邦がいきなり命を狙われるところから始まります。そして、始皇帝の命で人を集めてつれていく⇒人が逃げて殺される・処罰されると考えて、逃亡⇒挙兵⇒県亭になる。というところの流れです。
途中、結婚等もしてますし、すごく不思議な感じです。
ここらの流れをじっくり書き込んでいってますし、劉邦という存在の不思議さが伝わる文章構成になっています。
読んでて、劉邦という人は、人の話をよく聞く人だなぁって思いますね。もう少し自分の色を出していてもいいのではないか?と思えるくらい。
ただ、この美点があるからこそ、暴走したりしつつも、周りが守ってくれたり、それとなく道を導いてくれるんでしょうねぇと思えてきます。
中巻あたりで、張良がでてくると思います。ここの邂逅がどうなるのか?そこが楽しみです。そして、敵役として出てくるであろう項羽。この描かれ方も気になります。