トヨタの強さの秘密 日本人の知らない日本最大のグローバル企業/酒井 崇男 ~企画段階で差がついてるのか~
トヨタというと、日本を代表とする大企業。
人数だけでいくと、トヨタグループといわれるところまで含めて、30万人の従業員、30兆円にせまる売上。
というとんでも企業。
そこの強みは何か?というと、よく書籍ででてくるのはカイゼン。
リーン生産方式ももともとはトヨタの生産方式を解剖されたのが端緒ですし。。。
でも、この本ではそこにフォーカスをあてていない。
より川上側のところ。商品企画・設計といったところが利益の源泉であると。
トヨタでは新人で入社するとすぐに、
「売価ー原価=利益」
の関係を教えるそうである。
トヨタでは、売価は変えられない(売価は市場が決める)ので、利益を上げるには、アタマを使って原価を下げるという考え方をする。原価を下げるために「アタマのハタラキ」が問われる。
自分たちだけでなく、取引先にも同じように知恵をつかってコスト低減を求めていく。これがトヨタの力の源泉。
よりよいものを顧客に届けるために、というのが本当のところでしょうが。。。
この取引先にも同じように求めていくというのを、端から見たら下請けをたたいて、乾いたぞうきんを搾り取るという感じに見えるのだろうなと。
そこまでして、得られた利益をどこに使うか?
それは、未来への投資。
トヨタの試験研究費は1兆円。
トヨタ:1兆45億円(1位)
デンソー:3964億円(6位)
アイシン精機:1491億円(17位)
豊田自動織機:477億円(60位)
ダイハツ:452億円(62位)
と、トヨタグループだけでとんでもなく、金額が。。。
トヨタの御三家(デンソー、アイシン精機、豊田自動織機)だけでもとんでもないのに。。。
デンソー、アイシン精機は、マツダの1084億円よりおおいですからね。。。
こういうのを見ていると、稼ぎながらも新しいことにお金をつっこんでいけるからこそ、最新を突っ走っているのも分かる気がする。
その差がでてくるのだろうなと。

トヨタの強さの秘密 日本人の知らない日本最大のグローバル企業 (講談社現代新書)
- 作者: 酒井崇男
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/03/25
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る