江戸の居酒屋 (歴史新書) ~居酒屋の歴史とかって知らなかった~
この時期に限らず、うっぷんが貯まったら呑みに行くときにお世話になる居酒屋。
居酒屋自体、よくお世話になるのに、いつごろ始まったのだろう?とかよく知らないことが多々。
そういうことに対して、興味があったのと、本屋でたまたま見つけたことから、購入です。
買っての感想は、非常に面白かった。
居酒屋という位置づけの話はもちろんのこと、お酒の歴史、酒豪の話など、江戸時代の話が豊富。ここいらだけ知るだけでも、小ネタで使えるんじゃないかなとか。。。
居酒屋は、寛延年間(1748~51)のころに誕生のようです。
それまでは、酒屋で、売り物と呑ますもの、その両方を売っていたようですが、居酒屋では、呑ませるものをメインとして取り扱うように。
そして、人気があったのが上方の酒。少しでも早くおいしい酒を飲むために、樽廻船をまわしていたり、それがレースとなったりしていたようです。早いもので5日くらいで大阪⇒江戸をいったというのですから、本気の勝負でもりあがったことかと。そして、優勝の酒を飲めるというのは、ある意味プレミアムものですからね。いまなら、SNSやインスタで自慢するんだろうなぁ。。。こういう新しもの好きの江戸っ子の気質があったからこそ、初ガツオといったものが重宝されていたのかと。
ただ、樽廻船が競争していたのも、少しでも早く着くと、その分江戸で高くお酒が売れるということがメインのようです。
上方の酒が人気になると、江戸から上方へお金がいってしまうと懸念して、上方の酒が禁止されたりと、ここいらは現在とそう変わらないですねぇ。。。
あとは、少しでも安くおいしく呑みために考えられたのが、酒の肴のねぎま鍋。もともとはマグロのトロを使っていたようです。
いまでは高級品となっていますが、当時は足が速くすぐ腐ってしまうので、すてていたりしたようです。それを使って安く食べるということで、トロを使ってたようで。。。
マグロのづけも安くおいしくということで考えられたみたいですし。。。
いまとは大違いです。
今なんて、なかなかおいしいマグロとか食べれないですから。
こういうのを読んでいくと、結構面白いし、時代の変遷がわかるので非常に面白いです。
このシリーズいろいろとあるようなので、今後の参考として読んでいってもいいかも。。。