最近、よく聞く言葉の一つである「イノベーション」。
翻訳すると、「技術革新」。
このイノベーションを起こしている会社としては、GoogleとかAppleとかが有名です。
このイノベーションを起こすにはどうしていけばいいのか?というのが本書。
ただ、この一言がある意味痛烈。
フォーチュン社の調査結果を見る限り、「最もイノベーティブな企業」のランキングが上がれば上がる頬、イノベーションを経営課題として掲げている企業が少なくなるという事実です。
つまり、イノベーションを起こしている企業というのは当たり前なので、イノベーションを起こすなど書く必要がない。
一方、起こしていない会社がイノベーションをというのを書くというのを見ると、ないものねだりという感じを受けます。
このイノベーションを起こす人材の特徴は次のようです。
こう見ると、ある特定の分野での専門家を育成するということ自体が、イノベーションを起こしづらくしているとも。
専門家を作りたいのはわかるけど、世の中が複雑になっていく中で、様々なことをでき、そして顧客ニーズすら把握している人間というのが必要になっていくんでしょう。
むしろ、そういう人間でないと新しいものを生み出せないということか。。。
そして、イノベーションを起こすリーダーというのは、ビジョン型(長期視点の提供)と、育成(能力の拡大)の2つ。
上司のイメージである指示命令型(即座の服従)や、ある意味憧れでもある率先垂範(模範の提示)では、なかなかイノベーションは起きないようです。
ビジョンを合わせるというのを考えると、どうしてやるべきなのか?というのを部下に説明を繰り返して、理解をもって動くような人材を育てていくということ。
結局のところ、リーダーと部下とのコミュニケーションや人間関係が大事ということ。何かあったら、そっと助ける。サポートに入るようなリーダーがある種理想なのかも。
そして、ビジョンを示す時には、「Where」「Why」「How」を明示していく。そこがぼやっとしていたら、なかなか理解が進まないですから。
ビジョンに求めらえる最も重要なポイントーーーそれは「共感できる」ということです。
これ大事だよなぁ。。。
将来が順調な時代であれば、率先垂範型や指示命令型がよかったんでしょうけどね。先が見えない世の中だと、それだと難しいのかもしれません。