Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

医者とはどういう職業か/里見 清一 ~働きすぎだろと思ってしまう~

医者というとすごい職業という感があります。

社会的地位もあり、高い給与をもらい、さらに学校の成績も優秀。そういうのを見ると、仰ぎ見てしまうところも。

ただ、病院の医師の勤務状況を知ったとたん、その経緯もむしろふっとびましたけど。

最近、研修医の残業時間の上限の話がニュースにでてましたが、年間残業時間の上限1900時間って。。。

年間労働時間ではなく、残業時間ですからね。

通常年間労働時間って、2000時間くらいと考えると、時間的に人の2倍働けということ。

さらに、年間の休日も10日未満とも本書で書いてありましたから、よほど高い理想をもって、そこに殉じるくらいの気持ちがないと無理だろうなと。

個人的には、この残業時間は恐ろしすぎる。厚生労働省がだしている過労死ラインの80時間(年間960時間)をはるかに超えてますからね。

 

そういうのを見ていると、仮に医者になれるくらいの学力があったとしても、自分には無理だなと思うとともに、そこまでやったうえでの高い給与であるなら、自分らしく生きていくということができる普通のサラリーマンでいいかなと。現状に満足できる気がします。

 

ただ、猫も杓子も成績のいい人は医学部にいくというのも変な世の中だよなと。人にあうあわないもあるのだから、一度社会にでてからもう一度自分の好きな道に進み直すようなセカンドキャリアというかそういうのに寛容な社会になってもいいのではないかなとも。

頭の良い奴がみんな医学部へ行って医者になる、というのからしておかしい。理工系だって法文系だって、秀才は必要だろう。そしてまた、なった奴がそろいもそろって「やめておけばよかった」とこぼすのは、ただごとではない。

適材適所となるような社会になっていかないといけないんだろうなと。

でも、医師不足がいわれてますから、よりAIとかの導入が進みそうで。。。そうなると、医師不足が一気に医師余りとなるかもしれませんし。

 

といっても、働いてて思うのは、学校の成績優秀でも仕事ができるとは限らないから不思議なものだよなと思います。

 

なんかそんなことを考えながら、自分の残業時間を適度にしていきたいなと考えてしまった。。。 

医者とはどういう職業か (幻冬舎新書)

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