リクルートのDNA/江副浩正 ~リクルートってすごい会社だよなぁってつくづく思う~
非常に大きな会社ですし、最近再上場をして話題になりました。1988年にとんでもない贈賄事件も起こしてますしね。それでも、復活して上場。とんでもない会社だわと。。。
その初代の方(すでに他界されているようです)が書かれたリクルートの本。
読んでて非常に面白かった。
贈賄事件等の経緯とかは一切かかれてないです。ただ、政治家とかとの交流を深めたのがダメだったとしれっと書いてます。
逆に気になって、あとで調べてしまいました。とんでもない事件ですね。。。本当に。。。
読んでて、リクルート出身者がいろいろと活躍しているのがわかった気がします。リクルートの中でいろんな事業を立ち上げて、トライをしてというのを徐々に徐々に規模を上げながらやっていく。
そうすることで、経営者的な目線を磨いて、そして、リクルートを卒業して、自分たちのやりたいことへチャレンジしていく。
なんというか、企業家の登竜門のような感じがします。
リクルートの経営理念も面白い
- 誰もしていないことをする主義
- わからないことはお客様に聞く主義
- ナンバーワン主義
- 社員皆経営者主義
- 社員皆株主
- 健全な赤字事業を持つ
- 少数精鋭主義
- 自己管理を大切に
- 自分のために学び働く
- マナーとモラルを大切にする
この1が難しいよなぁと。2も難しいです。聞けない。でも、もちは餅屋といいますし、わかる人に教えをこうというのは一番効率がよいとも言われてます。
どこかで聞いたことあるような内容で、当たり前といえば、当たり前かもしれない。でも、それを当たり前にやっていけるというのがすごいと思います。
いまの成長モデルに満足せずに、いい環境下におかれていても、常にチャレンジをして次のネタを用意しておくことが大切なんでしょう。
おわりにのところで、こういう文面が書かれています。
これを読むと、端からみたらとてつもなく優秀な人であっても、慢心することなくがむしゃらに突き進んでいて、それで成功する。運も作用するかと思いますが。
そのことがわかる気がします。
私は凡庸な人間である。私はリクルートがこれだけ成功を収めるとは、当初は予想だにしていなかった。しかし、ひたむきに学び、自分の時間のほとんどすべてを割いて精一杯働いた。それは私の生き甲斐であり快感でもあった。その快感はいまでも私の心に残っている。
本書が、凡庸な人間でも精一杯がんばれば、ある程度のことができるひとつの例として、これから事業を始める若い人の参考になれば幸いである、と思っている。
とにかくがむしゃらに働く。そのことが大切なのかなぁ。
でも、がむしゃらにやると、単なる暴走マシーンですからね。周りに迷惑をかけかねない。がむしゃらにやるにしても、きちんと作戦を練ってやらないと。。。ですね。
リクルートのDNA―起業家精神とは何か (角川oneテーマ21)
- 作者: 江副浩正
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2007/03
- メディア: 新書
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