部下を持ったら必ず読む 「任せ方」の教科書/出口治明 ~上司になるのも大変だわ。。。~
将来自分が上司と言われる立場になったらどうするか?
という想像をしつつも、なかなかそこまでいかないだろうな。。。と思ってます。
ただ、準備だけは進めていかないと、いざというときに力を発揮できません。そこを踏まえると、先に用意をしておこうという考えで読んでみました。
上司になると、大事なのは次のこと。
知っていようが、知っていまいが、自部門の責任を取る
この責任感があれば、部下を把握しようとする。それで秩序が生まれる。知らないことで足元をすくわれるくらいなら、部下のことをよく知って、その仕事もよく知ろうとする。そうなれば、コミュニケーションが生まれてくる。
ただ、すべてを管轄下においておくわけにはいかない。部下を育てていくのも上司の仕事ですから。
部下を育てる基本は、責任を持たせること
60点に達しないときは、時間の許す限り何度も「やり直し」をさせるべき。
うーん、上司って大変だわ。と思う。
プレイングマネージャーをやっている人をはたからみて、自分には無理と思てたんですが、やっぱり無理ですね。読んで理解。そうなると、どう部下に仕事を任せ、育てていくか。。。が大切。
そもそも、プレーヤーとマネージャーの違いはこちら。
- マネージャー(上司)・・・部下に仕事を分配する
- プレーヤー(部下)・・・任された業務を遂行する
マネージャーは、プレーヤーを60点以上の仕事ができるようにするのが仕事。いつでも、毎回60点以上をとれるようにする。
プレーヤーは、60点以上の出来からさらに上を目指していき、80点以上を目指すのが仕事となる。
マネージャーが手直しして、60点を80点にあげようとすると、仕事が滞る。まずは、60点を、そのあと65点といったふうに徐々にレベルをあげていく。
でも、プレイングマネージャーだと部下を育てる時間が限られるから、難しい。さらに、自分がやっていると、自分レベルを求めてしまうから、なおさらに厳しくなってしまう。。。
プレーヤーとしても優秀だった人が、マネージャーになっても優秀だったとしたら、それは、その社員が「プレーシャーとマネージャーは違うと自覚し、
「プレーヤーとしての自分を捨て、マネージャーの能力を身に付けた」
「プレーイング・マネージャーであることをやめ、マネージャーに専念した」
からです。
あと、一番印象的だったのが次の2つ。
丸投げ・・・指示があいまい。「なんでもいいから、適当にやっておいてくれ」
任せる・・・指示が明確。権限の範囲が明確。「君にはこういう権限を与えるので、こういう結果を出してほしい」
上司こそ、部下に対して積極的に「ほうれんそう」をする
部下のもとに出向いていって、情報を共有するというのが大事なところなんでしょうね。待っていると情報はこないか、ヤバくなってからくるけど、情報を取りに行けば、情報はくるし、ヤバくなる前に対処できる。
うーん、深い。。。
勉強になるけど、マネージャーになる覚悟や仕事を受け渡しやすい環境や準備をしていかないと厳しいですね。
部下のころから、将来なることを見据えて準備することが大切な気がします。
あとは、いろいろと思わされることの多い内容だったので、時間をおいて読み直してもいいかも。
部下を持ったら必ず読む 「任せ方」の教科書 「プレーイング・マネージャー」になってはいけない (ノンフィクション単行本)
- 作者: 出口治明
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2013/11/22
- メディア: 単行本
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以下、自分の参考
【自分で抱えてしまう人の3つの特徴】
- 「人間の能力や使える時間は有限である」ことがわかっていない
- 部下の仕事が「60点」では納得できない
- 判断のスピードが遅い
【部下を動かす3つの方法】
- 上司を好きにさせる
- 圧倒的な能力の違いを見せる
- 必死に働いている姿を見せる
【リーダーの条件】
- 強い思い
- 共感力
- 統率力
【仕事を任される側のメリット】
- 存在価値が認められ、やる気が出る
- 成長する(視野が広がる)
- 責任感が身につく
ダイバーシティを目指すのにいれるタイプの人
- 自分とは正反対の人
- 社内にはいないタイプの人
- 異質な人