三島の旅 後編 韮山反射炉
遺伝研の桜を見に行ったあと、三島大社や柿田川湧水を見に行くか悩んだのですが、世界遺産になり、鉄腕ダッシュでも話題となった韮山反射炉へ行ってみました。
世界で現存している反射炉の中で、砲台をつくったのはこれだけでそうです。
それと、もともとは鉄に補強はなく、漆喰をぬっていたりしてたようで。。。当時の姿を考えると、見て見たかったものです。
- ペリーが浦賀に来航。危機感をもった幕府が対策を考える
- 今度きたときに対抗するために、東京湾にお台場を作り、そこに砲台を並べる。
- 砲台に置く大砲を作らないといけないので、溶鉱炉を作ろう
- 溶鉱炉等の武器製造所は攻撃対象になりうるから、少し離れたところに作ろう
- 浦賀に前こられたから、伊豆の下田あたりでつくるか
- 工事を始めたら、ペリーが下田にきちゃった。
- ばれるとまずいから、責任者の目が届く韮山にしよう
こう思うと、ペリーの来航が韮山反射炉を作るきっかけを作ったといえそうです。あと、6のところの話で、伊豆下田に反射炉前というバス停があるそうです。
大砲自体はそうたくさん作ったわけではないようで、お台場に並べた大砲の中には、お寺の鐘を並べていたようです。
ばれてたと思いますが。。。
最初のガイダンスのところにいた反射炉のゆるきゃら「てつざえもん」。
永遠の16歳だそうです。
欄干が砲台というのも面白いなぁ。
帰りに電車に乗ろうとしたら、こんなのが。。。
どうりで妙に人が多いと思った。。。
こういう企画って人が集まるんだなと。
窓のところにも絵が描かれていますが、中からみると普通に外が見えます。
どういう技術なのか少し気になります。
なお、運行中と三島についてからも、中で写真を撮る人や、ラッピングの写真を撮る人が多数。
アニメの力ってすごいわ。。。
帰りは、新幹線で帰宅。
みしまコロッケは、じゃがいもの味がしっかりしてて、コショウの味がぴりっときておいしい。今回は作り置きだったので、揚げたてで食べたい。
韮山自体、始めていったのですが、結構歴史的には面白い土地ですね。
源平の合戦の北条政子と源頼朝の出会いの場とか、北条早雲の韮山城があったりと、幕末は韮山反射炉と結構面白い。
今度来るときは、車でいってじっくり回ってもいいのかも。
韮山というだけでなく、伊豆自体の観光でもいいのかもしれませんねぇ。。。
学校では教えない「社会人のための現代史」 池上彰教授の東工大講義 国際篇/池上 彰 ~東西冷戦の影響力は絶大だなぁ。。。~
池上彰さんの東工大講義の3部作が文庫化されたものを一気に読みましたが、順番がぐちゃぐちゃです。
目についたものから順に購入していたからかなと。なので、ここらで一気にこのシリーズの感想を書いていこうかと思います。
まぁ、読んだのもほぼ同時期ですし。。。
この現代史を学んでいくのにキーとなるのが東西冷戦。
現代世界に生起するさまざまな出来事の多くの端緒が、東西冷戦時代にさかのぼります。東西冷戦を知ることは、現代世界をよりよく知るために必要なことなのです。
もともと東西冷戦の端緒は、次の2つの考え方によるもの。
ソ連:敵国となる国とソ連を接触させておきたくないので、周りを自分の国の仲間にしてしまい、自分たちの場所を守ろう
アメリカ:ソ連の政策で、共産主義が広がっていくのが怖い。なら、ソ連と敵対して封じ込めてしまおう。ちょうど敵と味方、善と悪と分けてしまえばいい。
このスタンスでいくと、お互いがお互いを警戒しているので、その中で重要なのは力をもつこと。そこで目をつけられたのが圧倒的な力を有する核兵器。
この流れがほぼ半世紀、世界を席巻し、技術革新が進んでいった。といってもいいのかも。
アメリカの考え方の特徴として、次のことがあるようです。
世界を単純に2つにわけたがる。これが、米国の外交政策で時々顔をのぞかせる戦略です。
テロとの戦いしかり。
ソ連が、自ら改革を始め、情報公開を進めた結果、社会が不安定に。理由は、国家としてアメリカ等に比べて遅れていることがわかり、自信を失っていったというのが大きな要因のようです。
この中で、クーデターが起きて、、、エリティンが台頭、その後継者としてプーチンがでてくる。
歴史というのは一連の物語と違って、多くのことが複雑に絡み合ってでてくる。ただ、池上さんのように、そのほぐれた糸をほどいて提供してくれると、非常にわかりやすくなるなと。
経済力ですっかり韓国に後れをとった北朝鮮は、通常兵器による軍の強化に限界を感じ、核開発で一発逆転を狙っています。と同時に、米国にまで届くミサイルと、そのミサイルに搭載できる小型の核爆弾の開発によって、米国の関心を自国に向けさせ、自国の体制を認めさせようとしているのです。
歴史のつながりというのは気づかず内にわからなくなってしまう。
その時々の価値観だけで事象を見て判断していくのは、間違うもとなのかもしれません。むしろ、歴史作家ではないのだけれども、歴史という目線で物事のつながりを考えていくというのが、これからを予測していくのには必要なのかもしれません。
なかなかできることではないですが。。。
学校では教えない「社会人のための現代史」 池上彰教授の東工大講義 国際篇 (文春文庫)
- 作者: 池上彰
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/11/10
- メディア: 文庫
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三島の旅 前編 遺伝学研究所の桜 2017年
研究のため集められた200種類の桜を一堂に見れる貴重な機会というのもあり、2016年に続いて今年も訪問。
せっかくいろんな桜がみれるのに、年に一度しか見れないというのは少し寂しい気もしますが。。。
National Institute of Genetics::Research Organization of Information and Systems
電車で三島駅の北口にでると、大きく遺伝研へはこちらと案内する方がいます。
その案内に導かれ、そのままシャトルバスへ。このシャトルバスは無料で頻繁にでているので、非常にありがたい。
シャトルバスにのって10~15分。遺伝研の入り口付近でバスを降ります。
入り口につくと、この大きな看板がお出迎え。
4/8は天候が悪く、小雨の中、傘をさしたりしまったりを繰り返して桜を見に行きます。この悪天候の影響か、見に来ている人が少なくて、昨年の6~7割くらいの人の入りの感じがしました。
桜=ソメイヨシノというイメージでいましたが、ここにくると桜の種類っていろいろあるんだなと考えを改めさせられます。
ということで、いろんな桜の写真をぺたぺたと貼り付けていきます。
揖斐の二度桜
御帝吉野
越の彼岸
早生吉野
正福寺
陽光
近畿豆桜
瀛洲(えいしゅう)桜(韓国の桜)
枝垂桜(詳細名称は撮影忘れ)
鞍馬桜
木の葉桜
打切谷菊桜
最後の木の葉桜と打切谷菊桜が非常に花びらが多く、非常に印象的。まさしく菊桜と名前を付けた人はすごいなと思う。色も赤みをおびてすごく印象的です。
この桜の種類が多様にあるというのがわかる貴重な場所です。
桜を見るのがメインですが、それ以外にも遺伝研で実施している研究テーマについての説明もあり、いろいろと面白いなと思って聞くことができる貴重な場です。
専門外だとわからないことばかりですから。。。
研究テーマの各場所でおいてあるスタンプを集めることで、最後にシールかクリアファイルがもらえます。早いもの順になりますが。。。
写真をアップデートしていると、撮影ミスしたのがたくさんありました。
展示物もいろいろと趣向を変えているし、去年見れなかった桜も見れましたので、来年も見に行きたいなぁと思ってます。
あとは、来年以降はスケジュール次第かな。。。
そのまえにカメラのフィルターの痛みがあったので、そこいらから交換かな。。。
一番線に謎が到着します 若き鉄道員・夏目壮太の日常/二宮 敦人 ~謎解きだけでも十分面白い本です。~
ふと思って電子書籍で購入しましたが、読んでて面白いなというのが感想。
思わぬ見つけものという感じです。
話自体は、事件(なくしもの、幽霊事件、大雪)が3つ。あとは幕間があるという感じです。ただ、最後の最後で、この話がつながっていく。幕間も含めて。
これがいい作り方だなと思います。
謎の解明の仕方も論理立てていきますから、なおさらです。
謎もあるある的なものですし、この鉄道会社の人間味の強いのを見せられると、ついついそうするよなぁ。。。と思えてなりません。
最後の事件で、鉄道会社の方々の熱い想いもあらわされていて、ちょっと普段のJRや地下鉄等、インフラにかかわる方々に頭が下がります。
その想いが記されているのが次の言葉。
何もなかったくさっぱらに鉄の道を引いて、車を動かそうとした人々がいたのだ。勝全のように速い移動手段。あっという間に友達に会いに行ける。大いなる時間の短縮。旅行、仕事、生活が変わる。世界が変わる。
人類は、鉄道を夢見ていた。
今でこそ日本の鉄道は高度にシステム化されている。アナウンスは半自動だし、非常ブレーキも自動でかかる。自動運転装置だって実用化されている。もはや人など必要ない、そんな気さえする。
だが、それは違うのだ。
鉄道の原点は今も昔も人。一人一人の手で、足で、作り上げてきたものだ。
~中略~
人類が夢見た鉄道が、その夢に後押しされて動いてるのだ。
だから鉄道は、止まってはならないーーー
電車は止まってはならない。この一言は重いなと。
この想いを幕間ででてくる人はどうつないでいくのか?続きを読んでみたい気がします。
この本を読んで、最近、よく電車が遅延する感じがしてて少しイラっときてましたが、それも好きでやっているわけではないと思うと、怒りたくても怒れないものです。
といっても、定時運行をお願いしたいものです。
18きっぷとかだと、定時運行をベースに計画を立てることが多いですから。。。
一番線に謎が到着します 若き鉄道員・夏目壮太の日常 (幻冬舎文庫)
- 作者: 二宮敦人,shimano
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2015/05/13
- メディア: 文庫
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山崎川の桜 ライトアップ 2017年
4/6 雨が降ってましたが、名古屋の桜の名所の一つ 山崎川の桜のライトアップが4/4までだったのが、4/6,7も追加されたということなので、行ってみました。今年は桜が咲くのが遅かったから、延長されたのかな?と思ってます。
ライトアップの時間は18:30~21:00。そこに間に合うように職場から退散。
ライトアップは、2年ぶり。ちょうど前回は、PS純金のスタートで、テレビ撮影してたなぁ。。。
瑞穂区役所の駅から山崎川へてくてくと歩いていきました。
この道は、桜並木になっているので、楽しみが盛り上がります。
ところどろで街頭が桜を照らしていて、かなり幻想的。時間が遅いからか、追加の日程だからなのか、雨が降っていたからか、人はまばら。。。
路面がぬれていて結構神秘的。傘さえなければなぁ。。。
まずは、山崎川に到着したところからの写真。ライトアップのところまではもう少し歩いていく必要があります。この写真の奥側に妙に明るい場所が、ライトアップ場所。
ついてみると、周りの街灯が暗く見えるくらいの明かり。かなり幻想的。山崎川にしだれ落ちるような桜がここのライトアップのきれいさをさらに際立てている感があります。
山崎川の桜はソメイヨシノ。初めて知ったのは、ソメイヨシノはバラ科だそうです。ここからは、桜の写真をお楽しみください。
帰り途中の山崎川のほとりの桜の写真。少し暗めの街灯がほのかに照らす桜と、ぬれた路面に光が広がりかなり素敵な感じに。
こういうそっとした感じの風景は好きです。ただ、雨さえ降ってなければ。。。
最後の写真は、ライトアップのところで見つけたライトの写真。
結構強い熱がでているようで、雨が当たった先から蒸発してものすごい勢いで湯気がでてました。LEDとかに変えてもいいような気もするけど、ここまで強いのは難しいのかも。
山崎川の桜はきれいでした。毎年見に来ても飽きないです。
昼間に来て桜の下をゆっくり歩くのもいいですが、ライトアップもなかなかいいです。
来年もライトアップ行けるタイミングがあればいこうかなぁ。
続・深夜食堂/大石 直紀 ~でてくる料理がおいしそうでおいしそうで。。。~
深夜食堂が面白かったので、続編もすかさず購入してみました。
前回と変わらず、料理と人情話を軸に。
今回のは、喪服を着て放浪する人、姉さん女房と結婚話、息子を忘れられない女性の3点。どれもスタートが喪服という共通点はありますが、そこからの話の広がりが面白い。
3話目で前作でてきたみちるさんがでてきて、結構貴重な役割を果たすというところでも、前作とのつながりが見えてきていいなと。みちるさんが怒っちゃうのも、前作の話を読めばよくわかりますし。こういうつながりが面白いなぁ。
最後のところで、お店の主人の行動がいいなと思う。
広大な墓地の中を、俺は歩いていく。
何度も訪れているから、迷うことはない。まっすぐにその人の墓の前に行き、水で清め、花を供え、手を合わせる。
「お久しぶりです。おやっさんが褒めてくれた豚汁、美味しいって言ってくれたお客さんがいました。これからも店を見守ってやってください」
目を閉じ、頭を垂れる。
故人の笑顔が浮かぶ。美味しい美味しいと言って豚汁を食べてくれた日の様子が、昨日のことのように思い出される。
これからも俺は、豚汁を作り続ける。人から美味しいといわれる度に、きっとおやっさんのことを思い出すだろう。
人は死んでも、誰かの胸の中でずっと生き続けるものなのさ。
お墓参りにいって、故人のことを思う。そして、その人のことを思い出し、その料理を作り続けようと気持ちを新たにする。
そうすることで、故人は人の心の中に生き続けるわけですから。
こういうことができる人がいればいいし、してもらえればなと。夢みたいな話になりますが。。。
巻末の料理のレシピがまたおいしそうな写真がついているのが殺人的。
特に、焼うどんがおいしそう。紅ショウガとおかかはいいですねぇ。。。たまに食べるとおいしくてついつい箸がのびてしまう。
続編でてきたら、また購入しようっと。
名古屋城 本丸御殿 ~個人的にはこちらのほうが天守閣より好き~
現在、復元中の本丸御殿。
スターウォーズ展を見に行った際に、そのまま見に行ってきました。
半年くらい前に見に言った記憶がありますが、久々に見に来るとやはりいい。
復元の状況は、第二期まで工事完了。平成30年に完成するようです。詳細は次のURLを参考です。
まずは外観をというところですが、撮影忘れ。
あと、天守閣の入り口付近にグッズ販売コーナーができてました。興味のある方はぜひ。
本丸御殿内に入ると、まずは第1期で復元された玄関・表書院になります。
復元された建物も見事ですが、ついついふすまの絵に興味が。虎をイメージした力強いの印象的です。
フラッシュを使わなければ撮影してもいいようなので、ついついスマホでパシャパシャと。
そして、こちらも。華やかな感じだけど、力強さを感じさせられます。
一方、第二期工事で復元された対面所。
ふすまの絵が一気に落ち着いたものになります。どこか威圧感というよりも落ち着かせるためという感じもしてしまいます。
風景画?的な感じがします。
名古屋城本丸御殿「対面所・下御膳所」の公開は、いよいよ平成28年6月1日(水)から!:名古屋城公式ウェブサイト
上品なんだけど、落ち着いた感じ。身内だけが出入りできる場所という感じがします。
拡大するとこんな感じ。どこか人々の生活が見えてくる感じがします。
歩く通路もこんな感じです。
この本丸御殿、江戸時代の当時も使われた回数が少ないそうで。
実際使ったのは、秀忠、家光、家茂の3人。藩主すらも引き継ぎのときの巡覧のときのみ中に入れたそうで。普段のメンテナンスする人以外入れなかったそうです。
そう思うと、家光⇒家茂の間の200年はだれも寝泊りしていない。でも、管理は徹底している。うーん、どこかなくしてもいいかと思わなかったのかなぁ。。。
来年残りの1つができるそうなので、見に行くこととします。
そして、天守閣が入れるうちに入っておかないとなぁ。。。天守閣の木造復元の話もでてきていますから。
11月には立ち入り禁止か。。。その前に入っておいて、壊されていく姿もとっておかないとねぇ。。。通うことが増えそうです。