Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

イスラーム国の衝撃 /池内 恵 ~状況によって求められるものが変わるのか。~

イスラーム国。ISIL。

本書の出た2015年にはよくニュースに出ていた気がします。振り返ってみると、2013~2015くらいか。。。

ISIL - Wikipedia

 

このニュースを見ていると、つい不思議に思っていたことがあります。

なぜ、ISILが支持をあつめていたのか?そして、武闘派がなぜ権力を握っているのかということ。

それは、ISILの土壌となる土地が1990年代から紛争や戦争が絶えなかったということも影響しているのかなと。

そういう土地だと、力を持つものが重要になってくる。

紛争が常態化した環境では、爆発物や機関銃の扱いにばかり秀でた「ならず者」こそが、集団の中で頼られる「エリート」になってしまう。武装闘争の現場が、粗野な「ならず者」によって占められ、主導される状況になっているとしても、不思議ではない。

つまり、生き残るための機構が優先されていく。そのためには、力が必要となっていく。

 

ただ、物事は両面から見ていかないといけないといわれます。

価値観の内側と外側で、同じ現象が異なって見えてくる、ということに留意が必要なのである。

この価値観に対して、自分は外側からしか見ることができない。

価値観の構造の実態を把握したうえで批判しなければ、問題解決にはつながらないということである。

 両面から知るというのはなかなかできるものではないし、一歩間違えたら取り込まれてしまうこともある。

そう思うと、こういう書籍を読んでいき、その土地ごとの違いというのを頭に入れていく必要があるのだろうなと。

 

自分の所属する組織の中では常識でも、その組織を一歩飛び出すと別の考え方というのを見て、拒絶したくなったりすることもありますから。

そういう意味では、なかなか根深い話なんだろうと思えてきます。

 

ここいらのニュースが最近でなくなってきているかなと。シリア問題にフォーカスがうつってしまっているような。。。

中東の話題って難しすぎます。。。

イスラーム国の衝撃 (文春新書)

イスラーム国の衝撃 (文春新書)

 

タモリ学 タモリにとって「タモリ」とは何か?/ 戸部田誠 (てれびのスキマ) ~深いなぁ。。。~

タモリさんというと、昔は「笑っていいとも!」、最近だと「ブラタモリ」というイメージですが、この本はいい意味でタモリさんのイメージを崩壊させてくれました。

 

読んでて思うのはタモリさんって深い。深すぎる。

正月になるとブラタモリと、鶴瓶の家族に乾杯がコラボすることがありますが、どうしてこの二人が仲がいいんだろうと思うことが多々。

番組として真逆ですからね。しっかり下調べをしているブラタモリと、いきあたりばったりのように見える鶴瓶の家族に乾杯。この差がコラボするのが面白いんですけどね。ギャップをたのしめるというのも。

タモリさんの鶴瓶さん評が面白い。

彼は人間としての芯というか、男気みたいなものを持っている。だからちゃんと話せますよね。話っていうのは、そこを認めてないとどうしても上滑りというか、「この人にはここまで言っても分かんないだろうし、話す必要もないだろう」ってことになるんですよ。でも彼とはそれがまったくない

人間としての芯があるってのがいいなと。お互いが腹をだして話し合うことができているから、底からお互いを理解できているというか。。。

こういう関係の人って仕事でいるかな?いるようないないような。言っても伝わらないだろうなって人は多々いますが。。。

お互い信頼関係ある人は、一度大喧嘩した人ですかね。お互いの根っこがわかっているから、きちんと踏み込んじゃいけない領域も踏まえつつもなおさらがつがつとやれる。そういう人はいるけど、そこまで行きつくのは結構のエネルギーが必要なんですよね。。。そう思うと、そこいらをタモリさんは乗り越えてきたのかもしれないのかな?と思ったりします。

 

緊張することに対しての言葉が面白い。

緊張できるような仕事ができてるっていうことを幸せに思うことですね

なるほどなと。緊張をたのしめって聞きますが、それが何のことだろうって思ってました。その答えがこれなんだなと。

緊張するような仕事がきて、いま進めている。そこにいれるだけ幸せだと思っていくというのも大事なことなんだなと。

緊張することは名誉だと思うと面白いな。緊張していることが当然のこととなってくると、緊張することもなくなっていくわけですし。

 

あと、やる気についても面白い。

やる気のある奴っていうのは、中心しか見てないんだよね。お笑いっていうのは、大体周辺から面白いものが始まってくるじゃない。

やる気のある奴はそれみてないんだよ

自分のしたいことにがんがん進んでいくのはいいんだけど、周辺の変化を見えずに突っ走っていく。

それが行き過ぎると周りから浮いてしまうことも。だからこそ、周りの変化をとらえつつ、変化がでたところを面白いものと捉えていく。そういうことが大事なんだろうな。

そう思うと、仕事でも主流や花形のところを頑張っていても、そこはいずれは廃れていくかもと考えてみると、常に周りを見て面白そうなものを見つけていくというのも大事なのかなと。

こういう視野を広げるというのも大事なことだろうな。。。 

タモリ学 タモリにとって「タモリ」とは何か?

タモリ学 タモリにとって「タモリ」とは何か?

 

ジブリの仲間たち/鈴木 敏夫 ~宣伝って大変だわ。。。~

ジブリは好きなので、基本的に公開されるとみることが多いのですが、その裏というか宣伝を見れて非常に面白かった。

特に、宣伝がいかに大事かというのも見えたわけですし。

映画を始め作品が世にでていって成功するには作品の出来栄えはもちろん、宣伝も大事だというのがよくわかる。宣伝だけよくても、見掛け倒しだったとの酷評にもなるから、いい作品があるのが大前提なのは理解できますが。。。

仮にいい作品ができたとしても、他人の目に触れさせるということをしないと、せっかくの作品が世の中で認めらない。

どこかいまの仕事に通じるところがあるよなぁ。

いかに新しいことをしていたとしても、それが斬新であろうとも、世の中にでていかないと認められないんだよなと。

そう思うと、新しいことばかりするのではなく、しっかりといい仕事をして、それを世の中にだしていく、それも大事。気分的にはどんどん新しいことをしていきたいのですけどね。。。

 

今年高畑監督が永眠されたのを思うと、この本を読んでいると妙に感慨深くなります。

宮崎駿監督と、高畑監督の違いを鈴木敏夫さんは次のように書いています。

たぶん、作家には二つのタイプがいるんだと思います。意識的に時代を分析して作るタイプと、必死で物語と格闘しているうちに、いつの間にか時代の深層にあるものを掴んでしまうタイプ。高畑さんが前者だとするなら、宮さんは後者でしょう。

こう見ると、面白いなと思います。タイプの違う二人が作った作品がジブリとして残っていっている。そして、今見ても面白い。その作品に触れれるだけでも幸せだなと。

 

個人的には、時代を分析する力って非常に大事だなと思います。その力があれば、狙いどころを明確にして、そして自分の作品で勝負できる。ある程度勝てる戦をしかけられるよなと。

それに対して、宮崎駿監督のやり方はリスク高い。テーマの設定を間違えたら、その時点で方向性がくるってしまうわけですから。だからこそ、構成の段階でばちばちとやっていき精度をあげていかないといけない。本当に体力を削って、精神力を削っていくといってもいいのかも。

 

こういうのを見ていると、この2人がいるからこそ面白い映画がでてきたのだろうなと。

 

さぁて、ジブリ映画久しぶりに見ようかな。録画したNasneの中に入ってないかなぁ。。。

個人的には、千と千尋ラピュタが好きかな。。。

ジブリの仲間たち (新潮新書)

ジブリの仲間たち (新潮新書)

 

やわらかく反論する技術~反論に思われない目からウロコの反論術! プロのベストセラーカウンセラーシリーズ/山崎理恵 ~いったん受け入れてか。。。~

やわらかくというのに気になり読んでみました。

個人的に、ゆずれないところは徹底的に戦う姿をしてしまう人間なので、そこが原因でぶつかることも。

自分にとってそこまでと思っているところは譲ることはできるんですけどね。譲っちゃいけないと思ったところは、ついつい。。。

それが続くと敵が増えたりしますからね。。。

というわけで、うまくかわしていくのも大事かなと考えて、うまく反論しつつ、和やかに進めていく方法が知りたいなというのもあり。

 

読んでいくと方法としては、次のこと。

「そうなんですね」+「そして」「どうしていきましょうか?」

つまり、一度受け入れる。そしてその先どうするか?というのを問う。

敵対するのではなく、より良くするために一緒に考えていく姿勢です。

敵対するのではなく、同じ方向を向いてその動きをかわす。そして、自分の折り合いがつく道を相談しながら探していく。

これって、結構な技術かなと思います。自分と違う意見や、自分を否定するのを言われたとしても、一度受け入れてからその意見を上手に修正していくわけですから。

ただ、一度受け入れるというのは相手に許容されたと思わせれるので、そこの差は大きいのでしょう。自分に足らないのはそこだろうなぁ。。。

相手が何に怒っているのか、何を望んでいるのか、抽象度を上げて本質をつかみ、感情移入して理解していけば、分かりあうことができるのです。

相手のことを知ろうとしないといけないんでしょうね。

ついつい自分優先になってしまっているんでしょう。気をつけねば。。。 

侠飯5 嵐のペンション篇/福澤 徹三 ~今回も料理がおいしそう。。。~

侠飯の5巻目。

気づけば、すでに5巻。

2014年に第1巻がでてるから、ほぼ毎年でているんですね。そりゃ、面白いし、料理もおいしそうだからつながるわなと。

 

今回は、奥多摩の山中にあるペンションが舞台。

そこにいるいわくありげな人々。そこに、5億円強盗の事件が時効がちかづいているという話。

そこに現れる柳刃と火野。

 

この柳刃と火野の登場の流れ、いままでのパターンと同じ。そして、そこからの事件解決、そして主人公が新しい道へというのも同じ。ある意味水戸黄門的な感じがします。

この安心感があるからこそ、楽しんで読むことができるし、料理もおいしそうだし、自分が料理するときの参考になる。

そう思うと、この本非常に面白い。きっと柳刃と火野のギャップがいいんでしょうね。こわもてだけれども、料理がすこぶるうまいとかある意味卑怯。そのギャップに魅かれてしまいます。

 

そんなことを書きながら、ついつい1巻から4巻の感想を読み直してみたり。。。

 

4巻の感想を見てて思い出しましたが、いまでも立ち飲み屋にはいってます。ただ、ホッピーを飲むのをやめたというか、置いてある店にあまり行かなくなりました。

むしろ、ビールやらハイボールあたりを飲むことが増えたような。。。ただ、ちょっと飲みすぎな時も多々あるのでそこいらは気を付けていかないとなぁ。。。

 

侠飯5 嵐のペンション篇 (文春文庫)

侠飯5 嵐のペンション篇 (文春文庫)

 

100のスキルよりたった1つの考え方で仕事が変わる/高橋 政史 ~GPSか。。。~

いろんなスキルを身に着けたくなりますが、その前に大事なことが。。。

 

まずは、ビジョン。どうしたいのか?というのを明確にする。

そして、ビジョンに基づきゴールを設定する。その際に、ゴールを明確に描く。このゴールがあやふややピンボケであってはNG。

そのあとは、そのゴールに向けて何をやるか決めていく。

G:1ゴール。理想の姿(ビジョン)を目指してゴール(目標)を設定します。

P:3ポイント。ゴールを実現するために押さえておくべき3つのポイントです。

S:ステップ。ゴールの実現に向けての手順です。

GPSと本書では言っていますが、目標を明確にするというのが大事なのかなと。

そして、目標に向けての道筋をつくってと。。。

 

よく聞く、目標を細切れの小さな目標に分けて、ひとつづつをクリアしていくのと似ているのかなと。

そう思うと、よく言われていることのような気もします。

 

ただ、仕事をしていると、ゴールがたまに動く場合があるんですよね。ゴールが動いても、それに気づかずにやってていきなりゴールが動いた事実を教えられた瞬間のショックがでかい。

そして、仕事のやり直し。。。

 

そう思うと、目標がかわっていないことを確認していくというのも大事なことなんだろうな。。。 

100のスキルよりたった1つの考え方で仕事が変わる

100のスキルよりたった1つの考え方で仕事が変わる

 

人工知能プログラミングのための数学がわかる本/石川 聡彦 ~行列とか久々に見た気がする~

プログラミングって数式がいっぱいというイメージですが、まぁ、納得というか。

ただ、行列とかベクトルといった高校時代にならった数学がベースになっているところが多くあり、あとはそれを計算をコンピュータにさせるかというところなのかなと。

昨今話題になることの多い人工知能

これを少し自分でやってみようかなと思うのであれば、本書や高校数学の本を一度読んでおいたほうがいいかな。

 

単純なようですが、その組み合わせでこういう複雑なことを進めていくことでスタート地点にたつことができるわけですから。

 

過去にプログラミングはしていたので、あんまり違和感がないというか。。。

結局計算をするのに、行列というのは大事なところなので、逆行列の一般的な出し方とか、そういうのを理解したりしておくことが大事なのかなと。

 

プログラミングを解読していく際に、自分が作ったものだとクセがあるのでわかりやすいのですが、他人が作ったのはどうもわかりづらい。

コメントアウト等で説明があっても、ちょっと理解が進まないことも。

結局ちまちまと設計図と見比べながら解読をしていくことも。その設計図すらないときは地獄ですけどね。。。

各々の関係を紐解いていき、数式を興してっていう手順を踏んでいくとすごく時間がかかる。ただ、それをすれば解読はできていくこともあるのですが、知識がないと全然追い付かないというのも。

 

個人的に、ここいらを攻めていくのは面白いんですけどね。いかんせん、時間がなさすぎる。 

2足の草鞋を履いている方々は非常に尊敬いたします。本業と放送大学だけで手いっぱいといったところでしょうか。。。

人工知能プログラミングのための数学がわかる本

人工知能プログラミングのための数学がわかる本