Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

ルーズヴェルトゲーム 読了

池井戸作品を読もうと思い、手に取った本。2014年の春にドラマ化されてたみたいですね。ソフトバンクホークスの工藤監督の息子がでてて、話題になった記憶があります。

 

企業スポーツの観点と、仁義なきビジネスの世界がリンクしつつ、話が進んでいくところが非常に面白い。

企業スポーツは存続するのか?それとも、廃部になってしまうのか?仕事が取れるのか?取れないのか?この状況がどうなっていくか見えない中で進んでいく話は読むものを一気に引き込む力がありました。

 

池井戸作品は、ドラマとかでみると、最初にどんどん不幸的なことが重なっていき、そこから挽回していくという話になるのが多い気がします。

なんつうか、現代版水戸黄門みたいな気がします。勧善懲悪というか。。。そういうのが求められているというのが実情なのかな?と。

 

今回の話は、最期は元通りに戻ってというわけにはいかないです。企業スポーツのほうが。。。とはいえ、やっている人たちは企業スポーツを続けていくことができたわけですし、いいのかもしれないです。

あと、本業のほうは、完全に挽回し、相手を圧倒するという逆転劇を見せて、相手を叩きのめした上に、赤字状態が黒字転換すらも見えるという。。。その中でいろいろと問題はでるけど、こういう危機感がある状況が、技術革新を引き起こしているのかな?と思ったり。

 

池井戸作品によくある話ですが、企業スポーツと結びつくことで、話に深みがでてきている気がします。

それにしても、舞台としている携帯電話のカメラのイメージセンサですが、スマホ自体がほとんどアップルや中韓の企業にやられてますからねぇ。残っている日本メーカー品はSONYXperiaぐらいだし。。。

 

ただ、イメージセンサは、これからスマホを舞台にするのはもちろん、自動車分野の自動運転技術の基幹技術として厳しい開発競争が進んでいくのだろうなぁと思います。

なんか、そういう時代の流れの違いを感じる作品でした。いまだと、きっと自動車を舞台にするんだろうなぁ。。。