名古屋 地名の由来を歩く/谷川彰英 ~歴史って今の感覚で物事を考えたらいけないのかもしれない~
名古屋という地名。非常に珍しいらしい。
なぜか?
3文字だから。
もともと元明天皇が二字佳字(漢字二字をつかい、さらに縁起をよくすること)という指示を出して、地名を2文字に変えさせたそうです。たとえば、大阪の和泉市。もともとは泉だったそうです。だから、仙台とか大阪とか神戸のように2文字のが多い。
そんな指示があったのに、3文字の名古屋。昔も那古野、根古屋とかいわれてたようなので、もとから3文字だったみたいです。
最近は、昔ながらの文字だと縁起が悪いということで、漢字を帰ることもあるみたいです。ここで書いてあったのは、長久手。もともとは、長湫だったようです。長湫というのは長い湿地帯のこと。
家康は湿地帯をうまく使うことで、秀吉の戦力を動きにくくし、さらに、秀吉の作戦をわかるようにしたと勝手に妄想してしまいます。
こういう本の少しのことを踏まえて読んでいき、地名のことを考えていくと、なんというかブラタモリみたいな感覚になります。
地名の意味を考え、さらに地形から類推していくことで、実際にその土地がどういう土地だったのか?というのを理解していく中で、歴史を楽しむ。
こういうのを仕事にしてやっていくと、一生楽しめるんだろうなぁって思いますね。そういうのが小説家であったり、研究者なのかもなぁ。
歴史というのを考えると、今の開発された土地ではなく、その当時の土地の状況の情報を集めたりして、その状況を想像する。この想像力というのが一番大切なことなんでしょうねぇ。
名古屋という土地には、信長、秀吉、家康と3英傑がでてますし、話しのネタにもなりますしね。
それに、名古屋の熱田神宮は日本書紀のヤマトタケルノミコトにも関係がある由緒正しい神社なわけですから。
こういうのを考えていくと、各都市や地域にも歴史があるんだから、そこを掘り下げて考えていくのも楽しいことなのかもしれませんねぇ。徐々に失われていく地名の由来を掘り下げていくのも楽しいわけですし。