ガンダムUC 10 虹のかなたに(下)/福井晴敏 ~最後のところはいろいろと考えさせられます~
ついに判明したラプラスの箱の中身。そして、怒涛の展開。あっという間に読み終わりました。
ラプラスの中身は知ってしまうと、なるほどなと思うし、え?それ?とも思うし。。。
「たった・・・・それだけのこと・・・・」
アルベルトがいったのも納得できます。世の中伝家の宝刀やパンドラの箱は抜いたり、開けたりしないときが一番効果があるといわれますが、そのとおりだなと。。。
わたしには、「箱」の開放によってもたらされる未来について、もっと残酷な予測がある。なにも変わらない、という未来だ
箱の中身をしったところで、それを聞いた人たちがどう思ったのか?行動に起こしていかないと、どうなるか?を危惧しているのも納得です。人って変わりそうでなかなか変わらないですから。。。
サイアム・ビストはそこまで考えたうえで、公開しようとした。その思いのすごさというか人を信じる、あるべきところに戻そうという力がすごいなと。。。
このあとのフル・フロンタルの執念というのが恐ろしい。すべてを飲み込む漆黒の闇といったほうが正しいかも。
この闇があるからこそ、バナージの光が際立つわけで。。。
展開事態も、ガンダムのアバオアクーの戦いをほうふつさせるような感じがして、読んでてニヤリ。
最後のマーサの慟哭にちかいコロニーレーザーをサイコフィールドでしのぎ、神に近いガンダムUCが現れるというのもいいなぁと。
光の中で過去や未来をみるという表現からすると、バナージ死んだようにしか見えない書き方でしたから。。。
そして、ミネバの演説が終わると、神の状態からもとに戻り、帰るところに帰っていくというのも。。。
ガンダムUC読んで思ったのは、ひとは可能性の生き物なんだなと。そして、物事をどう解釈し、どう活用するのかも個人次第なのだなと。。。
すべては善意から始まりました。これを善意に帰結させられるか否かは、私たちの心持ひとつです。私たちが変われば、世界も変わります。ニュータイプにならずとも、私たちはひとりひとりが感じる子ことを持ち、環境に応じて変化できる力を持ち合わせているのです。
さあて、あとは今放送中のガンダムUCをのんびり見て、小説との違いを楽しもうかな。

機動戦士ガンダムUC(10) 虹の彼方に(下) (角川スニーカー文庫)
- 作者: 福井 晴敏,美樹本晴彦,大森倖三
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/05/31
- メディア: 文庫
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以下、ぐだぐだな書き物
箱の中身については、次のURLを参照
フル・フロンタルの正体はこちら
結局は作られた器。シャアではないということ。
9巻から思ってきた、ドラゴンボール化は、どこか悟空とかの活躍に近い気がします。特にフリーザ編やブウ編がごっちゃになっているような。
バンシィとユニコーンの戦いは、ブウ編の悟空対ベジータだし。。。
フルフロンタルとの戦いは、悟空対フリーザという感じがしたし。。。
あんまり書きすぎると文句でそうなので、ここいらでENDとします。。。