Otra célula del cerebro

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統計思考入門―プロの分析スキルで「ひらめき」をつかむ/水越 孝 ~統計的思考ってなかなか難しい~

統計的思考ということで読んでみましたが、うーん、QC手法を勉強していたらそちらのほうが結構詳しいかなというのが素直な感想。

ただ、働いていくうえで、統計的思考が結構大事なことが多い。いや、むしろ、仕事以外でも、株式とか投資をしていくうえでは、統計的思考がないとなかなか投資先の分析がなかなかできない。

ただ、統計的思考って、数学的なところが多々あり、数学的センスがかなり求められます。実際にEXCELとかを用いて計算すると理解が深まるというのもありますし。

 

そういう意味では、わかりやすく数式をほとんど書かずに統計的思考について書かれているので、入門書としてみるのはわかりやすいのでいいのかもしれません。

 

この本の中で改めて大事だなと思ったのがこのこと。

軸を回転させ、視点をずらすことでこれまでの立ち位置では見えなかったものを見えてきます。視界がよくなります。

似た者同士の違いを見出すために、もっとも視界が開けた地点に自信が立つこと、これが主成分分析の考え方です。

~中略~

もっとも視界が開けるのは、それぞれのデータから平均までの距離の二乗の和が最大になる位置。いい換えれば「分散が最大になる位置」まで軸を回転させたときです。

この視点を変換するというのが非常に難しい。どうしても、自分の考えや習慣に固執してしまって視点を変えることが困難。

これをできるようになるのは、おそらく場数を踏んだ回数なんだろうなと。もしくは、よほど見方を複数できるくらい優秀か、指導者が素晴らしいか。

自分みたいな人間の場合は、場数を踏んで失敗しながら、複数の目線をもつようにしていく。そういう努力が必要なのかもしれません。